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「金正日は言論の自由略奪者」国境なき記者団

「金正日は言論の自由略奪者」国境なき記者団

Posted May. 02, 2002 09:23,   

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フランス・パリに本部をおく「国境なき記者団(RSF)」は1日「昨年韓国政府が公開税務調査を行った後、3人のマスコミ社主を拘束したのは、批判的なマスコミに対する政府の意図に、疑問を持たせた」と批判した。

国境なき記者団はこの日発刊した「2002世界言論の自由例年報告書」で「ノーベル平和賞を受賞した金大中(キム・デジュン)大統領は昨年1月「マスコミ改革」を宣言したが、これはマスコミ関連法を自由化することよりは、大型マスコミ各社を破壊するために考案されたもののように見えた」と明らかにした。

報告書は昨年、国税庁が20の民間マスコミと公営マスコミに対する税務調査に着手したが、時間が経つにつれ、東亜(トンア)日報、朝鮮(チョソン)日報など金大中政権に批判的な新聞にだけ調査が集中したとし、税務調査と金炳琯(キム・ビョングァン)前東亜(トンア)日報名誉会長らマスコミ各社の社主らの拘束過程を詳細に紹介した。

これに続いて、報告書は「金大統領は今年12月に実施される大統領選挙をねらって、批判的なマスコミを弱体化させようとしたという非難も受けてきた」と指摘した。

この報告書はまた、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の言論の自由について、「金正日のスターリン体制は、2000年の歴史的な南北首脳会談以後、期待された開放にまでは進まなかった。北朝鮮の住民たちは、情報から完全に遮断されていて、直接インターネットへアクセスできるのは少数の特権層だけが可能だ」と非難した。

北朝鮮当局は中国公安との協調の下、北方国境を通じて情報を交換しようとした人々を追跡していて、北朝鮮の安全要員が昨年初め、北方の国境地域で北朝鮮の国営放送だけ視聴できるようにチャンネルが固定されていないテレビ約100台を押収したと報告書は付け加えた。

「国境なき記者団」は北朝鮮の指導者、金正日(キム・ジョンイル)を「世界の言論自由略奪者」37人のうちの一人と規定している。



朴濟均 phark@donga.com