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中国、韓国に「北朝鮮亡命者支援NGOの取締り」を要請

中国、韓国に「北朝鮮亡命者支援NGOの取締り」を要請

Posted May. 11, 2002 09:54,   

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中国政府は最近、一連の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)亡命者が中国内の外国公館へ駆け込んでいる事件で、中国内の北朝鮮亡命者を支援する韓国の民間団体(NGO)を取締り、同じような事件の再発防止を韓国政府に要請してきたことが明らかになった。

政府当局者は10日「中国政府は9日、北京で開かれた韓中アジア州局長会議で、韓国のNGOによる北朝鮮亡命者支援活動について、取締りを求めてきた」として「中国は今年の3月、北京のスペイン大使館に25人の北朝鮮亡命者が駆け込んだ直後も、同じような要請をしてきた」と述べた。

同当局者は「韓国政府はこれについて、現実的にNGOを取り締まることが困難だということを説明し、亡命者問題は人道主義の原則にもとづいて解決されるべきであり、本人の希望に反して北朝鮮に送還されるようなことがあってはならないと強調した」と伝えた。

中国政府のこのような要請は、北朝鮮亡命者による外国公館への駆け込みが相次いでいることで、中国での人権状況のき弱性が明るみになり、北朝鮮側の不満の声も高まっているということを意識したものとみられる。

一方、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は9日、中国瀋陽の日本総領事館に入ろうとして拘束された5人(昨年6月、北京のUNHCRに逃げ込み、韓国に亡命したチャン・ギルス君の親族にあたる)について、強制送還禁止の原則を適用するよう、中国当局に要請したことを明らかにした。

UNHCRは10日、配布資料を通じて「5人を北朝鮮に送還してはならず、関係当事国が彼らのために適切な解決策をとるよう要請した」と語った。さらにUNHCRは、この5人に対する人道主義的解決に徹するため、情報と支援を提供する意向を明らかにした。



金影植 洪銀澤 spear@donga.com · euntack@donga.com