Go to contents

ウォン高で、輸出企業苦慮

Posted May. 31, 2002 22:34,   

한국어

ドルに対するウォン相場が続伸し(ウォン高)採算性が悪化した輸出企業が各種の対応策を立てるために苦慮している。

31日のソウル外国為替市場で、ウォン相場は前日より3.2ウォン高、ドル安の1226.30ウォンで取り引きを終え、年中最低値を記録した。

▲ウォン高の理由〓ドルは4月12日以後、国際金融市場で主要国通貨に対してドル安となっている。米国の景気回復が確実でないうえ、国内総生産(GDP)の4.1%に当たる大規模な経常収支赤字で「ドル高政策」を修正する可能性が提起されたからだ。

エンロン、Kマートなど大企業の破産で浮上した会計の透明性問題で、海外から流入する投資資金が減ったのもドル安の要因の1つだ。

反面、韓国は景気が回復に向かっているうえ、外貨準備高は世界5位、着実に流入している外国人投資資金などが重なり、ウォン高となっている。

問題はあげ幅があまりにも大きいという点。 基本的にドル安によるものではあるが、あげ幅が日本の円やユーロに比べて大きく、輸出商品の価格競争力を落としている。

ウォンは昨年末の1326ウォンに比べて、7.5%高くなったのに対して、同じ期間中の円は3.3%、ユーロは4.0%下落した。

▲「ウォン高が長期化すると、工場移転も検討」〓=三星(サムスン)電子は家電製品の輸出量には大きな変化がないが、ウォンでの輸出金額は大きく減り、海外生産の比重を増やす方針だ。

経営支援チームのオム・チョングク課長は「一部の低価格製品の場合、海外工場の生産を増やす計画を立てている。ウォン高が1200ウォン以下まで進めば、一部の製品は事実上、国内生産が不可能になる」とし、「国内ではDVDなど高付加価値製品の生産に集中し、採算性が合わない品目は中国と東南アジアなどに移転する可能性が高い」と話した。

昌原(チャンウォン)特殊鋼のキム・キョンウォン輸出チーム長は「10ウォン高になると、売上げが2億ウォン程減る。国内市場の販売比重を高め、在庫を減らして商品を速く出荷するなどの対応をしている」と話した。

▲ウォン高の影響が小さな業種も〓長期的な輸出契約を結んでいる自動車業界は比較的衝撃が大きくないほうだ。

現代(ヒョンデ)自動車国際金融チームの李ウォンヒ部長は「今年の初め、計画を立てる時、適正利潤が保障できるウォン相場を1150ウォンにしたため、ウォン高が大きな問題にはならない」と話した。

造船業界もウォンとともに、円も円高になって、ウォンー円相場が10対1の水準を維持、打撃は大きくない。また、ウォンー円相場が9対1の水準までは耐えられると分析している。



金相哲 李炳奇 sckim007@donga.com eye@donga.com