Go to contents

南北アメリカ発経済不安の可能性 

Posted June. 24, 2002 22:45,   

한국어

最近、国際通貨基金(IMF)が、米国発の金融不安の可能性を警告し、世界的な投資銀行は、回復局面にあった米国の景気が再び低迷に陥る「ダブルディップ」に直面すると憂慮している。

さらに中南米ではブラジルの通貨レアルが市場最低値に下落したのに続き、メキシコの通貨ペソの価値まで急落し、「米州大陸発の経済不安」が広がっている。

▲米州大陸の経済不安〓モルガンスタンレーの首席エコノミストのスティブンローチさんは20日、「今年下半期の米国国内総生産(GDP)の成長率がマイナスに転じる確率は約40%だ」という展望を示した。

米国のダウ・ジョーンズ指数 は21日、3日連続で暴落し、9,253.79まで下落した。また、最近発表された米国の4月の貿易赤字は、3月よりも10.7%増え、359億ドルを記録した。これを受けてドルの価値も、ユーロに比べ下落し続けている。

中南米の経済状況は深刻な水準だ。米国に対する輸出依存度が80%以上を占めているメキシコのペソは21日、国際外貨市場で1ドル9.98ペソで取り引きされた。これはフォックス大統領が就任した2000年7月以来もっとも低い水準だ。

アルゼンチンの金融危機の影響圏内にあるブラジルの金融市場も動揺している。米国の財務長官が 最近ブラジルへの資金支援が避けられないという方針を明らかにし、ブラジルの通貨レアルの価値が連日史上最低の記録を更新している。

▲韓国経済にも影響及ぼすかが心配〓中南米市場は韓国の主要新興市場。携帯電話、自動車、船舶、繊維などが主力の輸出品で、韓国の全体輸出、対外投資とも、約6%を占めている。韓国の輸出が極度に悪化した昨年も、この地域に対する輸出は3.8%の成長を見せた。また、毎年60億ドル以上も貿易黒字を出している。

大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の金哲熙(キム・チョルヒ)海外調査チーム長は、「最近ブラジルのレアルとメキシコのペソの価値が急激に下落し、これらの国々の輸入市場が大きくい縮している。景気の展望が依然として不透明で、輸入量の減少が予想される」と説明した。

米国と中南米経済に対する憂慮が誇張されているという分析も出ている。

対外経済政策研究院(KIEP)の姜文盛(カン・ムンソン)米州チーム長は「最近の米国景気に対する憂慮は、大部分昨年末、エンロンの経営破たん以来形成された金融部門の不安が原因だ。米国の実体経済が堅調な回復傾向を見せるのは確実で、第2四半期や第3四半期にマイナス成長を記録する可能性は低い」と話している。



朴重鍱 sanjuck@donga.com