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W杯は成功したが…、借金、競技場運用に悩む自治体

W杯は成功したが…、借金、競技場運用に悩む自治体

Posted July. 02, 2002 23:10,   

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自治体が深刻な「W杯後遺症」に悩まされている。

国家的には、韓国の4強入りと大々的な街頭応援で、国家的なイメージ向上と国民の団結という無形の成果を挙げたが、競技場を抱えている自治体は、経済的な利益があまりなく、ばく大な借金を抱え込む状況に置かれているからだ。

外国人観光客が予想より少なく、多くの観光収入が期待できなかったうえ、数千億ウォンをかけて建てた競技場を生産的に活用できる方策が見つからず、頭を痛めている。

文化観光部は当初、中国人など54万人の外国人がW杯の期間中に韓国を訪れると予想していたが、実際に韓国を訪問した外国人は、60%にも満たない31万人にとどまるものと推定されている。

▲はずれた予想、予告された赤字〓済州道西帰浦(チェジュ・ソグィポ)市は、5〜7万人の外国人観光客を予想したが、実際の観光客は2万2000人にとどまり、大きな観光収入をあげられなかった。

西帰浦市が競技場を建てる過程で投じた費用は、1125億ウォン。この中の350億ウォンは地方債発行でまかなったため、そのまま借金として残っている。

蔚山(ウルサン)市は、当初、観光客と記者、選手団など5万人が訪れ、1078億ウォンを使うものと予想し、406の指定宿泊施設に3者通訳機を設置するなど、16億5600万ウォン余りを支援した。

しかし、実際に蔚山を訪れた外国人は2万人余りに過ぎず、指定宿泊施設には外国人はほとんど泊まっていない。

水原(スウォン)市は当初、8万人の外国人が訪れるものと予想していたが、実際には4万5000人余りが訪問するにとどまった。宿泊者も予想の5分の1の8500人余りに過ぎなかった。

仁川市は「中国特需」を期待したが、出入国審査の強化と中国チームの1次リーグ敗退でこれといった効果を期待できなかった。

全州(チョンジュ)市は韓国チームがD組2位で16強入りすれば、韓国チームの試合を地元で行うことができて、かなりの特需を期待できたが、D組1位で進出したため、大田(テジョン)に試合を奪われ、大きな打撃を受けた。

大邱(テグ)市の関係者は「W杯を契機に、競技場と周辺道路の建設など都市基盤施設を拡充し、都市のイメージを世界に知らせたことに満足しなければならない」と述べた。

▲維持費、財源づくりに赤信号〓自治体の現実的な悩みは、競技場などの建設にかかった金はさておいても、年間20億から50億ウォンにのぼる競技場の維持費をどうやって調達するかが悩み

ソウル市はプロサッカー球団の誘致のうえ、各種の試合と大規模な公演を誘致して収益を挙げる計画だ。 また、韓国カルプに年間91億円で20年間、ディスカウントストアを賃貸することにするなど、11ヵ所ある付帯施設の賃貸入札をこのほど行い、110億ウォンで仮契約を締結した。

光州(グァンジュ)市は、地元のプロサッカーチームのホーム試合を年25回以上行い、競技場内外に広告を誘致し、年間6億ウォンを調達する予定だ。また、競技場にディスカウントストアとコーラテック、文化センターなどを入居させる計画だ。

大田市は競技場の地下1階の駐車場をディスカウントストアに、地上1階は室内ゴルプ場とプールなどに活用するという計画をたてている。



dreamland@donga.com