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「生産が上がらない」W杯後遺症に悩む産業現場

「生産が上がらない」W杯後遺症に悩む産業現場

Posted July. 04, 2002 22:27,   

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産業現場で「ワールドカップ後遺症」が深刻だ。W杯が終わった後も働く雰囲気が整っていないうえ、金融界の週休二日制と一部事業場のストまで加わって、不安な経済にさらに悪影響を及ぼす可能性が高まっている。

各ビジネスマンとアナリストたちは「W杯ベスト4入りの経済的効果が数十兆ウォンに達するというのは散在的効果のことだが、もうすでに先進国になったように勘違いしたり、サッカーだけがすべてであるように思う、よくない現象が現れている」と懸念している。

国内最大の自動車メーカー、現代自動車の6月の自動車生産台数は、去年の6月より40.5%、今年の5月よりは46.1%も減った。W杯の観戦のための有給休暇が1人当たり18時間にもなるうえ、賃金交渉過程で部分ストによる操業損失も86時間に上るためだ。

会社側は「W杯とストによる損失金額だけで4522億ウォン以上とみられる。たまっている契約分を果たすには生産を増やさなければならないが、W杯後遺症が続いていることから生産性を高めるのが難しい」と話している。

W杯のため6月の売り上げが去年同月より減ったり足踏み状態にいる流通企業は、W杯が終わった後も勤務の雰囲気が整わず、休暇を早めに使わせるなどの対策を講じている。

全国経済人連合会の孫炳斗(ソン・ビョンドゥ)副会長は「米国の景気回復の見通しが不透明になり、ウォン高など、国内外の経済環境が悪化している状況の中で、たがが緩んでいて産業生産に悪影響を与えている」と分析した。

現代経済研究院の金注鉉(キム・ジュヒョン)副院長は「ブラジル、アルゼンチンなどはW杯を開催しても深刻な経済難に陥った。W杯で得た国と企業の対外広告効果を実際の生産と販売につなげないと、W杯開催に注いだばく大な金が台なしにたってしまう」と警告した。



ysshin@donga.com bestiger@donga.com