韓国移動通信大手のSKテレコム(1位)とKTF(2位)が激しい「ポスト・ワールドカップ(W杯)・マーケティング」競争や新聞広告合戦を繰り広げている。
両社はとくに今回W杯のスターの1人、国家代表チームの安貞桓(アン・ジョンファン)選手と夫人のイ・ヘウォンさんをそれぞれ専属モデルとして迎え入れて関心を集めている。夫婦がライバル社のモデルに、それぞれ起用されたのは韓国では初めて。
W期間中、韓国の応援組織、赤い悪魔(レッドデビルズ)を前面に押し出して高い広告効果を得たSKテレコムは4日、安貞桓選手と1年専属のモデル契約を結んだ。
KTFはこれに先立って3日、安選手の夫人のイ・ヘウォンさんを3ヵ月契約で自社の女性専用携帯電話サービス「ドラマ」の広告モデルとして起用した。
SKテレコムは安選手のモデル料を公開していないが、国内で最高額の10億ウォン前後とみられている。これまで最高だった韓国初の米大リーグ投手、朴賛浩(パク・チャンホ)選手の8億ウォンより2億ウォン多い。
また、イさんの3ヵ月間のモデル料は2億ウォン。今のところ、トップスター芸能人の1年専属モデル料が4億〜4億5000万ウォンであることを勘案すれば、KTFがイさんに支払うお金も破格の高額である。
SKテレコムとKTFは新聞広告を通じても厳しい神経戦を繰り広げている。KTFは世界移動通信会社のランクでKTFを1位に、SKテレコムを3位とそれぞれ選定した米経済週刊誌ビジネスウィークの報道内容を引用する形で、自社を際立たせる内容の広告を4日付けの東亜(トンア)日報に掲載した。
これに対応して、SKテレコムは5日付けの新聞で「KTFが世界1位、信じられますか」というタイトルの広告を通じて、「KTFが主張する世界1位は、わい曲された資料を使っている」とし、正面から打ち返した。
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