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「投手いないから試合中止」 米オールスター戦、後味悪い引き分け

「投手いないから試合中止」 米オールスター戦、後味悪い引き分け

Posted July. 10, 2002 23:37,   

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金炳賢(キム・ビョンヒョン、23、アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は失望感を与え、「大いに期待されていたパーティ」だっただけに、やゆするファンの声が広がった。

米マスコミらもいっせいに「勝者はいなかった」とし意味深い見出しを付けた。最近亡くなった「20世紀最後の4割打者」テッド・ウィリアムズをほめたたえて名付けた「テッド・ウィリアムズ・トロフィー(最優秀選手賞)」の受賞者もやはりいなかった。

米ミルウォキーのミルラーパークで10日、行われた第73回大リーグオールスター戦は、傷ばかり抱えたまま幕を下ろした。韓国のファンにも、米国ファンにも、失望感を与えたのは同様だった。

スタートは華麗だった。ミルウォーキー・ブリューアース出身のスターであるハンク・エロン、ロビン・ヨント、ポール・モルリーター、エディ・メテュスが同時にボールを投げることによって幕開けした後、昨年、最多ホームラン記録を改めたホームラン王のベリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)が3回2点の祝砲を決め、雰囲気はさらに高まった。

「いつになったら出て来るんだろう」と待ち焦がれていた金炳賢も5−3でリードした7回2死2塁でマウンドに上がった。しかし、バティスターに強襲を受けた後、テハダーとコナカーに連続安打を献上し5—6で逆転を許してしまった。1/3回投げて3安打2失点。昨年登坂した直後カール・リプケン・ジュニアに初アーチを許した朴賛浩(パク・チャンホ、テキサス・レインジャス)に続き2年連続の韓国人選手のオールスター戦受難だった。

金炳賢のほかにも「天才打者」ことイチローは2打数無安打、7回末、マウンドに上がった佐々木(以上シアトルマリナース)も1回投げて3安打2失点で、逆転を許し、東洋人選手にとっては、それほど喜ばしくないオールスター戦となった。

試合そのものでは、シーソー戦を展開する打撃戦だったため、ファンの立場から見てみると、面白いゲーム。ところが、7−7の状況で延長戦に入ると、問題が生じた。両チームの投手(アメリカンリーグ9人、ナショナルリーグ10人)がいなくなり、それ以上試合を進められなくなったのだ。延長11回初めが終った後、両チームの監督と相談したコミッショナー氏は延長11回末ナショナルリーグの攻撃で試合を終えることを決めた。結局、11回末に点数が決まらず、雨天によって中止された1961年以来2度目の引き分け。

ミルウォーキー出身のセリック・コミッショナー氏は「双方に投手がいなかったため、止むを得ず下した決定だが、ファンに申し訳ない」と謝った。

しかし、勝負を決められなかったことについて大きく怒った4万人のファンらは「試合を再開せよ」「払い戻せ」を叫び続け、一部のファンらはボトルをグラウンドのなかに投げ込み怒った。米プロ野球は、基本的に引き分けを認めないからだ。歴代オールスター戦では、11回以上の延長戦を行ったケースが5回もあり、ファンが怒るのも当然だ。最近、ストライキの兆しを見せている大リーグは「夢の球宴」であるオールスター戦でさえ、ゆううつな結末を下し、先行きが不透明な大リーグに悪影響を及ぼしている。



ssoo@donga.com