韓国と朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）は、京義（キョンウィ）線鉄道を今年末までに、東海（トンへ）線臨時道路を１１月末までに連結することにし、これに向け９月１８日に京義線と東海線の鉄道・道路連結の着工式を行なうことで合意した。
南北は、京義線と東海線の鉄道と道路の連結に欠かせない軍事的保障措置を設けるために、着工日前に軍事実務会談を開くことでも合意した。
東海線臨時道路（１.５ｋｍ）が連結される場合、金剛山（クムガンサン）への陸路観光が年内に実現する。また京義線鉄道（１４.２ｋｍ区間）が連結されれば、南北経済交流と協力も活性化する見通しだ。
南北は３０日、ソウル・グランドヒルトンホテルで第２回南北経済協力推進委員会（経推委）の全体会議を開いて、このような内容の８項目の合意文を発表し、会議を終えた。
韓国側は今回の合意によって、北朝鮮側にコメ４０万トン（買い入れ価格７２４４億ウォン）を１２７２億ウォンで、年利１％、１０年据え置き２０年償還の借款形式で提供し、肥料１０万トン（２００億ウォン相当）を無償提供することにした。北朝鮮側に提供するコメは「大韓民国」と書かれ海上輸送される。第１回の船積みは３週間以内に行なわれる予定だ。また、京義線と東海線の北朝鮮側区間の鉄道・道路連結に必要な資材と設備などは、韓国側で提供することにした。
南北は、開城（ケソン）工業団地建設が年内に可能となるように協力することでも合意した。北朝鮮側はこれに向け「開城工業地区法」を制定・公布し、開城工業団地建設のための第１回南北実務協議会を１０月中に開城で開くことにした。
さらに南北は１１月中に、臨津江（イムジンガン）水害防止のための現地調査に取り掛かり、韓国側は、 臨津江上流の治山治水に必要な苗木を北朝鮮側に提供する。金剛山（クムガンサン）ダムの共同調査のための実務接触は、９月１６日から１８日まで金剛山で開催される。
投資保障など４つの経済協力合意書も、南北がそれぞれ近日中に法的手続きを踏んで発効させることにした。
次の第３回経推委は、１１月６日から９日まで平壌（ピョンヤン）で開かれる。
金影植 千光巖 iam@donga.com spear@donga.com
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