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崩壊鉄橋、鉄道庁は「良好」の判定をしていた

崩壊鉄橋、鉄道庁は「良好」の判定をしていた

Posted September. 03, 2002 21:34,   

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台風15号で、全国の主要鉄道と橋が寸断され、線路の流失と土砂崩れが起きたが、これらの地点のほとんどが、鉄道庁の安全点検では「別状なし」と判定されていたことが明らかになり、安全点検の正確性や実効性を疑問視する声が高まっている。

鉄道庁によると、下り線が流失して単線運行を余儀なくされている京釜線(キョンブソン)の慶尚北道金泉(キョンサンブクド・キムチョン)〜大新(テシン)区間の鉄橋の場合、昨年12月に行われた外部機関による精密安全診断で良好と判定されていた。

今度の台風で橋梁が崩壊されたところは、京釜線のこの区間をはじめ、嶺東線(ヨンドンソン)の五十川(オシップチョン)第2橋梁などの5ヵ所、旌善線(チョンソンソン)ヨリャン川の鉄道橋梁など3ヵ所の合わせて9ヵ所。

このうち嶺東線の五十川第2橋梁を除いた残りの8ヵ所は、昨年2回にわたって実施された鉄道庁の安全点検で、建設交通部が定めた「施設物状態評価基準」の「B級」(軽微な損傷の良好な状態)と判定された。

また五十川第2橋梁の場合は、橋脚の2、3、5、8、9番目のガーター(橋脚と枕木の間にある鉄筋)が腐食し、鉄筋が露わになった「C級」に分類され、補強工事が必要だと指摘されていた。

今度崩壊した京釜線金泉—大新間の下り区間の鉄橋は、昨年12月外部安全点検業者の(株)Wエンジニアリングが精密診断を行った結果、「構造的に安全で、全般的に良好な状態」という判定を受けた。この鉄橋はこれに先駆けて99年と00年の4回にわたって実施された鉄道庁の安全点検でも、橋脚の柱にできた小さなヒビなどで「C級」の判定を受け、補強工事を経て、昨年から「B級」に分類されていたことが明らかになった。

これについて、鉄道庁の関係者は、「毎年2回実施する安全点検と2年おきに行う精密点検は、平常時に備えるためのもので、今回のような水害を念頭において実施することではない」と弁解している。



李基鎭 doyoce@donga.com