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海外の高級人材韓国人、本国にUターン現象

海外の高級人材韓国人、本国にUターン現象

Posted October. 03, 2002 22:35,   

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米国・欧州など海外で活躍していた高級人材が、韓国に大挙「Uターン」している。

韓国の大手企業が大々的な海外人材の確保をしているうえ、通貨危機以降、年俸や人事システムが国際化し、海外での就職条件が悪くなるにつれ、韓国企業への就職を希望する留学生と海外在住の韓国人が大きく増えているのだ。

今年に入り、リクルーティングのために4回も海外出張に出かけたLG電子人事担当の朴ジンクァン部長は3日「MIT、ハーバード、プリンストンなど名門大学で採用説明会を行ったが、昨年に比べて2倍以上の韓国人留学生と海外在住の韓国人らが来ていた」と伝えた。

朴部長は、海外の人材が帰国する理由として△企業がグローバル化し海外人材が不便を感じずに働ける文化が作られたこと△高級人材に適した年俸・人事などのシステムが備えられたこと△米国など先進諸国の景気悪化で採用規模が大幅に減ったことをあげた。

米国の南カリフォルニア大で産業工学の博士号を取って8月にLG電子に入社した権(クォン)ホンギュ研究員は「米企業に勤めたかったが、昨年9月11日の同時多発テロ事件以降、有色人種に対する身元情報の照会が強化され、永住権がなければ就職するのがむずかしかった」と話した。

大手企業が先を争って海外人材の確保に乗り出しているのも大きな理由だ。

三星(サムスン)グループは、海外に国際採用担当者を常駐させたうえで、社長らが直接主要人材の採用をしている。LGもやはり化学、電子、カードなど6社が連合して「海外優秀人材の誘致団」を結成し、米、ロシア、インドなどで採用説明会を開いている。ポスコ(旧浦項製鉄)は、海外人材の採用を昨年の36人から今年は70人に増やし、現代(ヒョンデ)自動車グループも100〜200人を選抜したいと発表している。

分野も、理工系だけでなく、金融、経営、マーケティングなどと多様化している。

SKグループは、新しいビジネスモデルを見いだすために、先進の経営技法を学んだ、海外のMBA(経営管理学修士)の採用を増やしていて、証券会社と保険会社も金融市場のグローバル化のすう勢によって、海外人材の採用を増やしつつある。

在米韓国人1.5世代で、三星生命に入社した情報戦略チームの李炳根(イ・ビョングン、38)常務は「以前は、韓国に数年間勤めると、再び先進国に戻れないと考えていたが、いまは韓国の大手企業で働いても、国際感覚を失わないだけでなく、多様な機会が多くなっている」と話した。

ヘッドハンティング会社であるIBKコンサルティングの金ハンソク社長は「最近、米国、欧州に在住する韓国人2世らの間に『韓国語勉強の熱風』が吹いている。海外の高級人材がUターンする現象が、今後も数年間は続きそうだ」と話した。



申然鐏 ysshin@donga.com