Go to contents

「北朝鮮の核」めぐり4カ国が協議

Posted October. 21, 2002 22:20,   

한국어

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核兵器開発阻止に向け、21日、米国、日本、ロシア、そして韓国と日本の間で多角的な協議が行なわれた。

中国の江沢民国家主席が、ブッシュ米大統領との首脳会談(25日)に向け22日に米国を訪問する。江主席は、シカゴ、ヒューストン、サンフランシスコを順に訪れた後、テキサス州クロフォードのブッシュ大統領の私邸で会談する。江主席はさらに、26、27日にメキシコのロスカボスで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する。

江主席は今回の訪米を通じて、北朝鮮の核開発計画問題に対して米国との協力体制を固めると、中国消息筋は伝えた。

ケリー国務次官補(東アジア太平洋担当)は21日、東京で川口順子外相、安倍晋三官房副長官らとそれぞれ会談した。ジョン・ボルトン国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)は21日と22日(現地時間)、モスクワでロシアのウラディミール国家安保会議書記とルミヤンチェフ原子力長官、マメドフ外務次官に会う。

ケリー次官補は同日午前、安部副長官と会談し、「米朝枠組み合意の破棄は慎重に判断しなければならない。米国はこの合意を破棄するかどうかについて、まだ最終判断をくだしていない」と明らかにしたと共同通信が伝えた。

しかしケリー次官補は、北朝鮮が基本合意の盲点につけこんで濃縮ウランを使用した核開発を極秘に進めてきたことに深刻な憂慮を表明し、事実上破棄状態にある基本合意を完全に破棄する可能性についても言及した模様だと、同通信は伝えた。

安部副長官はこれに対して「日本としては(米朝枠組み合意が)北朝鮮の核開発防止の枠であるため、機能することを望む」と強調し、日朝国交正常化交渉を通じて、北朝鮮に基本合意の順守を求めていくという日本政府の立場を伝えた。

両国は、北朝鮮の核問題の平和的解決と核開発の中止に向け、韓米日3国が連携するという原則に同意した。

同日、韓日両国も北朝鮮の核問題に関して協議した。李泰植(イ・テシク)外交通商部次官補と訪韓した日本外務省の田中均アジア大洋州局長は、北朝鮮の核は決して容認できない問題であるということで認識をともにし、北朝鮮の核開発放棄を促していくことで意見を一致させた。

一方米国は、ボルトン次官のモスクワ訪問を通じて、北朝鮮の核放棄に向けた国際的協力にロシアも参加するよう要請する予定だ。これに対してロシアは、韓半島の非核化は支持するが、米国の北朝鮮への圧迫に対しては反対するという意思を明らかにする模様だ。

ボルトン次官は、ロシア訪問後、英国、フランス、ベルギーを訪れ、北朝鮮の核問題に対する同盟国の意見を調整する予定だ。