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韓国最高層66階マンション「タワーパレス」入居開始

韓国最高層66階マンション「タワーパレス」入居開始

Posted October. 25, 2002 23:02,   

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「あなたたちに貴族が分かるか?」

1999年の着工当時から韓国で一番高い住居として数々の話題を呼んできたソウル江南区道谷洞(カンナムク・トゴクトン)のタワーパレスが25日、「特別な」主人を迎える。

タワーパレスの1次分4棟のうちB棟は66階(高さ234m)で、現在、国内で人が住む空間では一番高い建物だ。

「吉日」を選んだ同日の引越しも変わっていた。施工会社の三星(サムスン)物産は、入居者たちがぶつかる混雑と手間を軽減するため、棟別(計4棟)に1日9世帯ずつだけを引越しするように調整した。

このため、かなりの規模の複合マンションでも、1ヵ月で入居が終了するのが普通だが、この建物では12月5日まで入居のための引越しが続く予定だ。

入居者たちには、茶道具セットとファミリーレストランの10万ウォン分の試食券も配られた。

施工会社の関係者は、「『大韓民国1%』のプライドを持って入居する人々のために、引越し日を調整し、引越しセンターも『ブランド会社』を利用するよう勧誘した」と話した。

引越しの荷物は予想外に身軽だった。すべてが揃っている「ビルトイン(built-in)」システムで、大半の入居者が一定の家具や家電製品を新しく仕入れていたからだと、引越し会社の社員が説明した。

厳しいセキュリティも目だった。セキュリティ会社の「エステク」から派遣された係員40人あまりが、引越し車両を一々規制し、一般の出入りを止めていた。中華のジャージャー麺の配達員さえも、出入り許可札を受けずには建物の中に入れなかった。

入居完了後は、食べ物の配達は一切禁止され、入居者は入居カードを交付されて出入りし、訪問客は各棟の1階にある案内センターを経て出入りが可能になる。

入居初日、住民たちは「タワーパレス・ツアー」をした。とくに、高画質、高音質の200インチスクリーンがある2階の「DVDルーム」とトイレ付の「プライベートサウナ」に関心が集まった。30人程度が同時に勉強できる図書室も注目を集めた。

それでも不満はあった。ある父母は、「子どもたちが通う学校が、いずれも道路の向こうにあって不便そう」と話した。また、李某氏(52・女)は、「窓が小さいし、少ししか開かないので食べ物の臭いが簡単に抜けそうにない」と心配げな様子だ。

この建物への入居者たちを見つめる周辺マンションの住民たちの懸念事項としては、交通渋滞が断然トップだった。ウソン・マンションに住む金ヨンウン(48・女)氏は「出退勤時間にはただでさえ車が渋滞するのに、入居が終われば交通地獄になるだろう」と心配そうに話した。

タワーパレスの月管理費は坪当り約1万ウォンで、面積101坪の場合、最低で100万ウォンは超えそうだ。

タワーパレスの分譲価格は大きく値上がりした。南方向けの68坪A型は分譲価格が8億5000万ウォンだったが、現在は15億ウォン。一番狭い35坪型も分譲当時は3億〜3億5000万ウォンで買えたが、今は7億〜7億5000万ウォンを上回っている。それも売り物がないという。

タワーパレス第1次の家主には、金碩洙(キム・ソクス)首相をはじめ、映画俳優の朴重勲(パク・ジュンフン)氏、車範根(チャ・ボムグン)元サッカー代表監督、ギャグマンの金ミファ氏らがいるという。

家主の中には、企業人が42%でもっとも多く、次に医師、教授、法曹人、金融人の順。しかし、40%程度は施工会社でさえ正確な職業は把握できていない。