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[社説]北は韓米日の意志をはっきりと読み取れ

[社説]北は韓米日の意志をはっきりと読み取れ

Posted October. 27, 2002 22:12,   

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きのう韓米日3国の首脳が、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の核開発に対する共同の解決策を提示した。至難な課題に直面した3国首脳が迅速にまとまった声を出すようになり幸いだ。これで北朝鮮核問題の解決に向けた下絵は完成した。

韓米日の首脳は、北朝鮮に対して「迅速で検証可能な方法で」濃縮ウランを利用した核開発計画を廃棄するよう求めた。まず北朝鮮と米国が不可侵条約を結んでこそ核問題を取り扱うことができるとした北朝鮮の主張を拒否し、直接的な言い方で解決への方向を示したのである。3国首脳が指摘したとおり、これまでの数々の合意に違反し、核開発を進めて深刻な不安をもたらした北朝鮮に対する適切な対応であるという点で、首脳たちの合意を支持する。

3国首脳は、北朝鮮の核の廃棄に向けた強い意志を確認すると同時に、北朝鮮が迅速かつ具体的な行動を取る場合、北朝鮮を手放したりはしないという「和解への意志」も示した。なかでもブッシュ米大統領は「北朝鮮を攻撃する意思がない」とした今年2月の韓国での発言を再確認した。だったら北朝鮮が提起している安保上の憂慮は言い訳に過ぎないのではないか。

いまやボールは北朝鮮側のコートに渡された。北朝鮮は中国の江沢民国家主席までも、韓半島非核化に対する支持を再度強調した状況のもとで、3国首脳の意志をはっきりと読み取り、時代錯誤な行動から脱却しなければならない。そして3国首脳が言及した「恩恵」とブッシュ大統領が準備している米朝関係改善に向けた「果敢なアプローチ」の実を享受することを望む。

政府も、今回の会談を教訓に、北朝鮮核問題が提起されて以来、過度に穏健な対応を取り続けてきたことについて反省しなければならない。現政権下で、首脳会談が開かれるごとに金科玉条のように盛り込まれていた「太陽政策の支持」が、3国首脳による共同発表文から落ちている背景と理由を、金大中(キム・デジュン)大統領は誰よりもよく知っているはずだ。政権の任期はいくらも残っていないが、その間だけでも今回の会談の精神にもとづいて、北朝鮮の約束違反を徹底的に追及する責任ある姿勢を見せることを促す。