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北朝鮮「不可侵条約の締結」再び米に呼び掛け

北朝鮮「不可侵条約の締結」再び米に呼び掛け

Posted November. 01, 2002 22:44,   

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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は1日、米国が不可侵条約の締結を通じて北朝鮮への核不使用を保障する法的措置を取るならば、米国の安保上の懸念を解消する考えがあるとの姿勢を示した。

中国駐在の崔鎮洙(チェ・ジンス)北朝鮮大使はこの日、北京の北朝鮮大使館で外信記者らと会見し「北朝鮮は、ケリー米大統領特使に、米国の核の脅威から自主権と生存権を保護するために核兵器はもちろん、さらに強い兵器も開発する権利があることを明確にした」とこのように述べた。

崔大使は「米国は今月初め、大統領特使を送ってきて、何の根拠もないまま、北朝鮮が濃縮ウランの開発計画を進めていると主張し、韓半島と周辺地域に厳しい情勢が醸成されつつある」との見方を強調した。

同大使は続いて「米国は、北朝鮮が先に核兵器を放棄してこそ対話が可能だと主張するが、圧力を前提にした対話は無意味だ。現在、韓半島と周辺地域に醸成された危機を解消するためには、北朝鮮が提案した米朝不可侵条約の締結が最も合理的な方法だ」との考えを強調した。

また「ブッシュ政権は、北朝鮮に対し敵視政策を取り続けていて、北朝鮮を『悪の枢軸』と定義付けたのに続いて、核先制攻撃の対象にあげている」としたうえで「米国が北朝鮮の生存を脅やかす圧殺政策を続けて取るならば、衝突しかありえない」と述べた。

同大使はまた「小さな国である北朝鮮にとって、すべての判断の基準は、自主権と生存権に対する脅威を除去するところにある」とした後「この基準を充たすためには交渉と抑制力という、2種類の方法があるが、できるかぎり交渉が望ましいと、われわれは考えている」と強調した。

崔大使は、核凍結を定めた94年の米朝枠組み合意と非公開の了解録によると、軽水炉本体の部品が引き渡された後、核査察を受けるようになっているが、米国はあたかもわれわれが先に米朝枠組み合意を破ったように、国際世論を導いていると付け加えた。



yshwang@donga.com