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米プロゴルフ2勝の崔京周「3年以内のメジャー優勝が目標」

米プロゴルフ2勝の崔京周「3年以内のメジャー優勝が目標」

Posted November. 11, 2002 23:07,   

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「今はどんな状況で誰とぶつかっても自分のプレーができます」

「タンク(戦車)」の異名を持つ崔京周(チェ・ギョンジュ、32、シュペリアー・テーラーメード)が11日一時帰国した。ここ1年間、米国でし烈な「戦争」を戦いながら積もった疲労をいやし、今月21日に日本の宮崎で開かれる日本PGAツアーの2002ダンロップ・フェニックストーナメント(賞金総額2億円)に備え、体調を調整するためだ。またゴルフ選手としては朴セリ、金美賢(キム・ミヒョン)に続き3人目に体育勲章猛虎章を受ける。

タイガー・ウッズをはじめ昨年王者のデビッド・デュバル(以上米国)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)も出場するこの大会は、今シーズン、アジアで開かれるゴルフ大会では最大のイベントだ。

「プロゴルファーも一種のビジネスマンだと考えている」と語る崔は、「すでに99年の日本ツアーで2勝をあげており、自分の商品価値を日本市場でテストしてみるつもりで招請を受け入れた。米国PGAツアーで2勝を収めた自分の変わった姿を見せたい」と意欲を語った。

—今シーズンは好成績をあげたが…。

「正直に言って、自分でも期待していなかった成績をあげました。ところが5月のコンパッククラシック以後『優勝後遺症』というか、浮き立った雰囲気と環境の変化に適応するのに手を焼きました。9月のタンパベイ・クラシックで2勝目を上げるまでに4ヵ月程度かかりましたからね」

—来シーズンの予想は。

「特に目標を立ててはいません。ワールドランキングとPGA賞金ランキングで50位に入れたら満足だけど、期待が高まったファンの皆さんは失望するでしょうね。今までやってきたとおりにプレーするだけで、急ぐつもりはありません。3年以内のメジャー優勝が目標です。分かるもんですか、私が来年のマスターズで突然大仕事をしでかすかも…」

—ファンたちは、技術的な面で崔さんがどれくらい伸びているのか関心が多いんだけど。

「韓国と米国のゴルフ場とではプレー方式が全く違います。特にショートゲームが完壁でなければならないのです。高く飛ばすショットと転がすショットはある程度満足しているけど、低く飛ばしながらスピンを入れるショットがまだ未熟です。メジャー級の選手になるためには、その3つが完壁でなければならないということを、骨にしみるほど感じました」

—選手の努力も大事だけど、支援チームの役割も成績に影響を与える。来シーズンにはどんな変化が…。

「メインスポンサーのシュペリアーと用品契約社のテーラーメードの支援に満足しています。IMGのマネジメントも気に入っているし。しかし、専従キャディーは替えるつもりです。選手の技量が向上すれば、キャディーもそれに伴って向上してこそかみ合うからです」

—引き続き専従コーチのフィル・リッツンの指導を受けるのか。

「実は、昨年までは彼の話を聞き流していました。フィルが要求する事項と私が知っていることがバッティングすると、自分の思い込みでプレーをしたんです。ところが、今年初めから彼の話が心に伝わるようになったんです。もっと早くから彼の話を聞き入れていたなら、初優勝をより早い時期に果たしていたかもと、後悔したこともあります」

崔京周の最近のスイングを見ると、バックスイングは小さく、その代わりにインパクトが非常に速くて簡潔になっていることに気がつく。これは米国に渡る前のスイングとは正反対のものだ。

崔京周は「バックスイングを小さくしたら精度がはるかに良くなった。その代わりにインパクトからフィニッシュまで力強く一動作で終えるからスピンもいっぱいかかるし、飛距離も伸びた」と話した。

—タンパベイ・クラシックで優勝した時、虫垂炎で苦労していたが。

「心理的にも肉体的に辛い時期でした。患者服を着た自分の姿を見たのも初めてでした。でも今は気楽です。自分にこれ以上の悪材料はないという気がします。手術を受けて2時間後に退院し、自宅で2週間休憩を取ったのが、今シーズンの仕上がりで好成績を上げられた要因になったと思います」

—今月初めのツアー選手権の第3ラウンドで、ウッズと同組で対決した時の感想は。

「メジャー級選手には肌の色を区分する選手がいるんです。レティフ・クセン(南ア共和国)みたいな選手は、白人でなければ会話も交わさないんです。ウッズに対しては普段から良い印象を持っていたし、実際にもそうでした。私がいいショットを飛ばすと、終始称賛してくれました。『あなたはどうやってドライバーショットをそれほどまでに真っすぐに飛ばせるんだ。大変うらやましい』と、親近感を感じさせるような冗談まで飛ばしてくれるんです。やはり大選手は違うんだなと思いましたね」



安永植 ysahn@donga.com