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北朝鮮送金疑惑の現代商船の船売却 ようやく承認

北朝鮮送金疑惑の現代商船の船売却 ようやく承認

Posted November. 29, 2002 23:13,   

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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への送金疑惑などで難航していた現代(ヒョンデ)商船の自動車輸送船の海外売却が、来月2日、欧州連合(EU)の承認を得て最終的に妥結する。これにより、来週中に9億5000万ドル相当のシンジケートローン(複数の金融機関による協調融資)が実施され、現代商船に支払われる模様だ。

現代商船は来月6日頃、売却代金のうち約1兆4000億ウォンを、社債引き受け分や借入金の償還に充てる方針だ。

金融監督委員会の関係者は「最後のヤマ場となったEU執行委員会の承認が、来月2日にくだされることが決まった。これで現代商船の自動車輸送船売却は終了したことになる」と話した。

同関係者は「シンジケートローンも、EUの承認を前提に助成されたため、今回のEUの決定により協調融資9億5000万ドルも現代商船に支払われることになった。来月6日頃、現代商船はこの売却代金で借入金を償還する予定だと聞いている」と語った。

現代商船は8月初め、売却代金の15億ドルを受け取ってスウェーデン系海運会社のWallenius Wilhelmsen Lines(WWL)に自動車輸送船を売却することで合意したが、EUの承認が遅延したうえ、北朝鮮への送金疑惑が浮上し、金融機関の協調融資も混乱するなど、売却は難航していた。金融監督委員会の関係者は「これまでEUは独占など不公正取り引きの要因がなかったかどうか検討してきた」と付け加えた。

金融監督委員会、現代商船、金融機関などの話によると、金融機関の協調融資9億5000万ドルは、WWL、現代・起亜(キア)自動車がそれぞれ80%、20%を出資して新設した法人「ロロコリア(RoRo Korea)」が金融機関から調達して現代商船に支払う形となっている。

このうち6億5000万ドルは、産業銀行と外換銀行が共同で斡旋したシンジケーションに11の金融会社が参加し、残りの3億ドルはシティ銀行が引き受けた。

現代商船債権団の関係者は「6月末時点で現代商船の総負債額は4兆9000億ウォンで、このうち短期負債が約2兆2000億ウォン。こうなると、現代商船は負債比率を昨年末の1390%から世界海運業界の平均値(500%以上)を下回る400%台に下げることができる」と語った。



金東元 daviskim@donga.com