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2003年の世界経済は…?

Posted December. 26, 2002 22:36,   

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▲イラク攻撃と原油価格〓最大の不透明性はイラク問題。来年第1四半期(1〜3月)に米国の攻撃が始まり、3カ月以内にフセイン政権を崩壊させるというシナリオが有力。攻撃の初期段階でサウジアラビアなどが原油の供給を増やして原油価格の急騰を防止し、戦後、米国がイラク産石油を統制すれば、世界経済にはむしろ好材料となりそうだ。しかし、戦争が長引いたり、イラクへの同情世論が強まり、米国のイラク攻撃が不発になる場合、不透明性は依然として残ることになる。

▲世界的なデフレ〓日本経済に続きドイツ経済までデフレの兆しを見せており、1930年代の大恐慌の亡霊が世界経済を苦しめている。価格下落→所得減少→消費減少→価格下落の悪循環に原油価格の急騰という悪材料が加わると、1970年代に世界を襲ったスタグフレーションになりかねない。

韓国の研究機関は、現在としては米国発デフレの可能性は低いとしている。しかし、不動産バブルの崩壊や株価の下げ止まりで消費マインドが冷え込んでいるうえ、米連邦準備制度理事会の記録的な利下げ(1.25%)も効果を出せずにいる。

▲日本経済の危機感と人民元の切り上げ〓専門家は、日本経済が突然崩壊する可能性は低いとしながらも「脱出口」がないのも事実と指摘している。135兆円(3月)にのぼる不良債権の処理が最難題とされる。対外的には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核問題が悪化すると、日本のデフレ圧力もさらに大きくなると懸念されている。

日本政府の解決策は円安だ。1ドル=150〜160円に切り下げ、輸出を増やし、景気を回復させたいとしている。さらに米ドルに固定されている(1ドル=8.27)中国の通貨、人民元の切り上げを求めている。中国の人民銀行は「絶対不可能」と拒んでいるが、中国は世界貿易機関(WTO)に加盟しており、貿易収支の黒字額も増え続けているため、「切り上げは時間の問題」という見方もある。



朴來正 ecopark@donga.com