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時代劇も「韓国ブーム」

Posted February. 04, 2003 23:00,   

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韓国ブームに乗って、トレンディドラマ中心だった韓国放送番組の海外進出が、時代劇にまで拡がっている。

KBSは『竜の涙』『王と王妃』『太祖王建』『武人時代』など大河時代劇をシリーズで、台湾に輸出する計画だ。特に高麗(コリョ)時代の武臣政権時代を描いた『武人時代』の場合、海外でも反応がいいものと予想され、放映前から輸出交渉が活発に行われている。

KBSコンテンツ政策チームの殷文基(ウン・ムンギ)副主幹は「去年11月の『禧嬪張氏』は、すでに台湾のケーブル放送会社である緯来テレビに販売された。さらに現在『竜の涙』など時代劇の輸出価格をめぐり最終交渉を行っており、早ければ3、4月頃、輸出契約を結ぶだろう」と話した。

自国の歴史を素材にした時代劇が他国に輸出されることは、国際的にも非常に珍しいことだ。しかし去年4月『明成皇后』が台湾に輸出されて良い反応を得た。それを機に、SBS『女人天下』、MBC『商道』などが台湾に進出しており、とうとう正史を取り上げた大河ドラマも輸出されるに至った。

台湾は香港、中国、シンガポール、マレーシア、インドネシアなど全華僑圏の視聴者に韓国の放送番組を供給するハブ市場だ。韓国の放送番組が大部分台湾で中国語にダビングされた後、他の地域に流されるからだ。

台湾で、視聴率5位に入るなど大きい反響を呼んだ『明成皇后』の場合、日本の侵略を一緒に経験した近代史の経験から、共感を得たと分析された。ただ、こうした歴史的共感を得にくい三国時代、高麗時代、朝鮮時代の正統時代劇が、海外でどんな反応を示すかに大きな関心が集まっている。

▲韓国時代劇の商品性は〓「日本の大河ドラマは大部分自国の歴史を美化するナショナリズム的な雰囲気が強く、とても静的だ。しかし韓国の大河ドラマは、ナショナリズム的な面から脱し、中国人の好きな三国志スタイルの豪快なアクションもあって、海外進出の可能性が大きい」(KBSドラマ局の安永東主幹)

日本のNHK大河ドラマは16世紀以後の、豊臣秀吉、徳川家康など戦国時代から江戸時代にかけての実力者たちの歴史を派手に描いて、自国の文化的なプライドを高めるのがほとんどだ。いわゆる「コスチュムードラマ」(伝統衣装を着て演じるドラマ)と呼ばれる中国の時代劇は、空を飛ぶ武侠アクションが誇張していて、リアリティーが足りないという評価を受けている。

これに比べて、韓国の時代劇は登場人物の葛藤や愛などに対する心理描写が卓越で、戦争場面は徹底してリアリティーを活かすヨーロッパスタイルのアクションを使っているため、独特の商品性が認められている。

韓国放送映像産業振興院の宋ギョンヒ研究員は「KBS大河ドラマは、SBSやMBCの時代劇と違って、正史中心の伝統時代劇であるため、韓国文化を知らせる意味が大きい」と話した。



田承勳 raphy@donga.com