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イラク攻撃は十字軍戦争? 英誌がブッシュ大統領を非難

イラク攻撃は十字軍戦争? 英誌がブッシュ大統領を非難

Posted February. 09, 2003 22:39,   

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米国の対イラク攻撃が、キリスト教の信仰で武装した「十字軍戦争」になるのか。

ブッシュ米大統領に対する批判論者たちは米大統領が、「神さま」のために、今度の戦争を起こすのではないか憂慮している、と英国の週刊誌「エコノミスト」が6日付で伝えた。同誌は、「神さまのための戦争は『文明の衝突』に拡大し、キリスト教とイスラム教の全面的な葛藤に広がる可能性がある」と指摘した。

ブッシュ大統領は、米同時多発テロが発生した直後テロとの戦争を、「十字軍戦争」で表現した後に、取り消したことがある。しかし相変らず、イラクのサダム・フセイン政権の抽出を「悪の軸」に対する応酬とみているという証拠が少なくない。

6日、国の朝食会および祈祷会では、リチャード・マイアース統合参謀本部議長とジョージ・テネット中央情報局(CIA)局長に対して、「試練の時期に2人のリーダーが聖書と祈りを捧げているということは適切だ」と話した。また「米国は、国民の特性と抑圧から解放しようという欲望、信義意志のため、試練の時に勝利するべきであり、この時、我々には祈りが必要な状況だ」と付け加えた。

一時期飲酒癖に陥った後、敬虔なクリスチャンに生まれかわったブッシュ大統領は、今は毎日の朝ひざまずいて祈る、「カーター元大統領以来、最も宗教的な大統領」だ。彼の演説文を作成していたデビッド・フロム氏が、ブッシュ大統領に初めて対面した時に聞いた言葉は、「ホワイトハウスの聖書勉強会であなたに会えなくて残念だった」という。

米国は200を超えるキリスト教テレビチャンネル、1500のキリスト教ラジオ放送局がある最もキリスト教的な国だ。政治的影響力も大きく、福音主義がある教壇である南浸礼教会の信者たちは、共和党の「近衛兵」を成しているとエコノミストは報じた。

しかしエコノミストは、ブッシュ大統領が所属している教壇の連合監理教会(United Methodist Church)でも反戦の声が出ているため、彼の宗教的色彩を根拠にイラク戦争を宗教戦争に断定することは無理だ、と主張した。

米国はイスラム諸国とは違い、聖と俗が厳格に分けられた世俗的な国家であり、米同時多発テロ後、テロリストのネットワークと「やくざ国家」、そして大量破壊兵器などの3種に対する、あまりにも世俗的な恐怖をとり除くために外交政策を打ち出しているだけだ、とこの週刊誌は結論付けた。



洪銀澤 euntack@donga.com