Go to contents

1080号の機関士、地下鉄公社の幹部と密かに会った

1080号の機関士、地下鉄公社の幹部と密かに会った

Posted February. 20, 2003 23:03,   

한국어

大邱(テグ)地下鉄中央路駅の火災現場に電車を進入させて停車し、おびただしい人命被害を出した1080号の機関士が、事故直後11時間も隠れている間に、地下鉄公社の幹部と2度にわたって密かに会った事実が確認され、過失隠ぺいの疑惑が持たれている。

また、この機関士は、火炎に包まれた電車を脱出しながら「マスターキー」を持っていってしまったため、客車の中の乗客たちが閉まったドアを開けることができなかったという。

▲秘密接触〓20日、警察によると、1080号機関士の崔サンヨル(39)は、火災現場を乗客たちと一緒に抜け出した後、午前と午後2度にわたって、大邱駅近くの喫茶店と食堂で、大邱地下鉄公社のA幹部に会っていたという。

また、崔さんが隠れている間に地下鉄公社の幹部たちと数回携帯電話で話した事実も確認された。

警察関係者は、「事故の直接当事者である崔さんが、地下鉄公社の事務室や対策本部へ行かずに、外部で地下鉄公社の幹部と接触したことは、常識的に理解できない。事故対処のために、2人が口を合わせた可能性について捜査中だ」と話した。警察は、この日の午後、崔さんと接触した地下鉄公社の幹部を呼んで、外で会った理由と対話内容、そして携帯電話の通話明細などを調べている。

崔さんは、火災現場を抜け出して隠れていたが、事故発生11時間後になって、警察に出頭した。このために、地下鉄公社と警察は、正確な事故原因を把握することができず、目撃者の陳述だけに頼ってきた。崔さんが中央路駅に5分以上1080号電車を停車させ、一部客車のドアが開かなかったため、70人余りの乗客が脱出することができず、大惨事につながった。

▲消えたマスターキー〓警察は、崔さんが炎に包まれた電車から脱出する際に、機関室にささっていた「マスターキー」を抜き取り、これを持って脱出した、と発表した。「コントロールキー」あるいは「マスコンキー」と呼ばれる電車の「マスターキー」がない場合、乗客は手動で客車のドアを開けるしかない。したがって、警察は崔さんが「マスターキー」を抜き取った行為が人命被害をさらに拡大させたかを、集中的に捜査している。崔さんは電車を脱出する時、「客車のドアを開けた」と主張したが、客車の中からは窒息した乗客の遺体が見つかっている。

▲司法処理〓警察は、21日、崔さんに対して、業務過失致死の疑いで逮捕状を申請する方針だ。崔さんは、事故当日、中央路駅に火災が発生したという司令室の連絡を受けながらも、中央路駅に電車を進入させるなど、安全運行の義務を違反した疑いだ。

また、警察は、事故当日、総合司令室で運転指令業務に当たった洪某さん(45)に対しても、職務遺棄と業務過失の疑いで逮捕状を申請することにした。

洪さんは、事故当日の午前9時53分12秒から大邱地下鉄公社の総合司令室で勤務していた。それにもかかわらず、2分50秒もモニターに映った火災場面に気づいていなかったことなど、職務遺棄の疑いが持たれている。