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「もう心置きなく泣ける」女子バスケのウリ銀行が18年ぶり優勝

「もう心置きなく泣ける」女子バスケのウリ銀行が18年ぶり優勝

Posted February. 24, 2003 22:25,   

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試合終了のベルが鳴ると、ウリ銀行の選手たちは歓声を上げながらコートにつめかけた。85年、ウリ銀行の前身である産業銀行が全国体育大会で優勝して以来、18年ぶりの優勝だった。

だが、ただひとり、チームの柱のチョ・ヘジン選手(30)は、試合が終わると静かにベンチから立ち上がってロッカールームに向かった。30歳になってやっと勝ち取った「優勝」。体育館に祝砲が鳴り優勝の記念撮影が行われたが、彼女はただ一人ロッカールームで涙を流した。

92年当時、商業銀行に入団して12年間このチームで走ってきたが、優勝は今回が初めて。チョ・ヘジン選手は「実際に優勝してみると昔いっしょに出場した先輩のことも思い浮かんで、一方ではさびしい気もした」と語った。

チョ選手は、女子プロバスケ界ではチョン・ジュウォン選手(31、現代)の次にベテラン選手。チョ選手はこれまで、二度もバスケットをやめようと思ったことがある。実業チームに入団して9年目の00年、彼女は95年に手術したひざの故障が再発し、バスケットをあきらめようとした。だが、3ヵ月以上ベンチプレスで鍛えた末、再起した。

02年にはさらに状況が深刻だった。息切れがひどくめまいがして病院に行くと、診断結果は悪性貧血。ヘモグロビン数値が正常な人の半分しかないという深刻な状況だった。だが、チョ・ヘジン選手は「一度も優勝しないまま、やめることはできない」と奮起してふんばった。貧血がひどくなると輸血をしながらもコートに出た。

チョ・ヘジン選手の体力を管理するイ・ジュンコーチは、「ヘジンは本当にがんばり屋だ。健康がよくない時も、男子さえも耐え難い運動量を何の不満も見せずにやりこなした」と言いながら舌を巻いた。

チョ選手は今回の冬季リーグを最後にコートを離れる考えだ。体力も落ち後輩たちに後を譲る時だと思っているからだ。引退後の計画を聞くと、「結婚するには、まず恋人から作らないと・・・」と恥ずかしげに微笑んだ。

だが、朴(パク)ミョンス監督がこのまま彼女を手放すとは思えない。朴監督は、「多く出場できなくても、ヘジンが率先してやると後輩は何も言わずについていきます。ヘジンがいるべき場所はコートです」と断言する。

ウリ銀行は24日、春川(チュンチョン)湖畔体育館で開かれた「ウリ金融グループ杯03年女子プロバスケ冬季リーグ」の国民銀行セイバースとの試合で、108対90で優勝し、正規リーグ優勝を確定した。チョ・ヘジン選手は第2クォーターの約2分16秒の時に、ホン・ジョンエ選手のゴール下のアタックをブロックし、女子プロバスケ史上通算7番目の、100ブロックアタックを記録した。



田昶 jeon@donga.com