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今年の女子マラソンの「魔の壁」崩せるか

今年の女子マラソンの「魔の壁」崩せるか

Posted February. 25, 2003 23:00,   

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「2時間20分47秒→2時間19分46秒→2時間18分47秒→2時間17分18秒…」

世界女子マラソンが「特急疾走」を続けている。この4年間、世界最高記録を3分29秒も速めたのに続き、もう専門家らが「魔の壁」と分析している「2時間15分台」も近く崩す勢いだ。

今年のシーズンにも、すでに世界最高記録に向けた兆しが見えている。世界最高記録(2時間17分18秒)保有者のポーラ・ラドクリフ(29、英国)が24日、プエルトリコ・サンフアンで開かれた10㎞短縮マラソンで30分21秒を記録して、アスマエ・レグザオイ(モロッコ)が去年立てた世界最高記録(30分29秒)を8秒も速めた。

ラドクリフは去年10月、シカゴマラソンでフルコース挑戦2回目で2時間17分18秒で最高記録を達成し、彗星のように現われた「マラソンの女王」だ。去年4月、ロンドンマラソンで2時間18分56秒で優勝してマラソンにデビューしてからたった6カ月ぶりに「大業」を成し遂げた。

今回の10㎞で、ラドクリフが世界最高記録を更新したことが関心を集める理由も、彼女が4月13日に開かれるロンドンマラソンで世界最高記録を塗り替えるものと見込まれるためだ。ラドクリフはこの日「去年よりコンディションが良い。4月に開かれるロンドンマラソンでタイトルを防御して世界最高記録を更新する」と話した。

ラドクリフは173センチ、54キロでマラソン選手としては比較的長身。しかし、11歳の時から競走を始めた彼女はクロスカントリーと中長距離で培ったスピードが他の追随を許さない。ヨーロッパの各種クロスカントリー大会を制覇しており、英連邦ゲーム5000mと11万mも数年間獲得した。何より去年マラソンを始めた後、マックス・ジョンーズコーチから「特別ウエートトレーニング」を受けて終盤のスパートでは追いつけるライバルがいない。

ラドクリフのマラソン訓練スタイルも独特だ。5㎞と10㎞の訓練に集中し、たまに30〜40㎞を走るのがすべてだ。04年アテネ五輪で、月桂冠を夢見る彼女は、今度のロンドンマラソンでフルコースを走った後、オリンピックの時までフルコースを全く走らないという。8月に開かれる世界選手権でも1万mにだけ集中する。彼女は「アテネで良い記録を出すためには短い距離からきちんと準備しなければならない」と話す。

ラドクリフが最高のライバルとしてケニアのキャサリン・ウンデレバをあげた。ウンデレバは01年のベルリンマラソンで「日本の英雄」高橋ナオコが2時間19分46秒で「2時間20分の壁」を崩したてから、1週間後に2時間18分47秒で世界最高記録を塗り替えた主人公だ。もちろん高橋も手強いライバルだ。

果して今年の女子マラソンの「魔の壁」の2時間15分台への進入は可能か。

韓国の最高記録は97年クォン・ウンジュ(三星電子)が記録した22時間26分12秒だ。世界記録より約8分54秒も立ち後れる。



梁鍾久  yjongk@donga.com