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これからの世界サッカーは「プレス」 韓国体育科学研究院が報告書

これからの世界サッカーは「プレス」 韓国体育科学研究院が報告書

Posted March. 04, 2003 22:16,   

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「復活した『プレス・サッカー』が、今後の世界サッカーを支配する」

これは、韓国体育科学研究院が発刊した「2002年韓日ワールドカップ(W杯)」の「試合内容の分析結果に関する報告書」による結論だ。

韓国体育科学研究院は最近、02年W杯の64試合を分析し、多彩な内容をまとめた報告書を発表した。報告書がW杯の数ヶ月後に出されたのは、ビデオ判読や各種資料の分析などに正確性を期したため。

同報告書によると、02年の大会では、90年のイタリア大会で登場した「プレス・サッカー」が再び主流となり、勝負を分ける重要な要因となる。こうした流れは、今後も続くだろうとされている。

02年の大会でのゴール数は計64試合で161点と、一試合2.52点を記録した。これは90年の大会での2.21点以降、12年ぶりの最少ゴール。94年のアメリカ大会では2.71点、98年のフランス大会では2.67点だった。

ゴール数が減少した最大の原因は、強力な体力をもとにグラウンドの中央から「プレス」をかける守備中心の「プレス・サッカー」が多かったからだという。

「プレス・サッカー」は「3−5−2」システムを基本に、MF陣を厚くして守備に重点を置く戦術で、90年の大会で多く使われたが、その後のW杯では「4−4−2」システムを中心とした攻撃に重点を置く戦術が使われた。

一方、32カ国の代表選手の平均身長は1m81cm、体重は76kgで「プレス・サッカー」に適した体格や体力のいい選手が抜擢されていることが分かった。02年の大会ではゴール数が少なかったため、PKが決め手となって勝敗の分かれた試合が5試合で、94年と98年の3試合を上回った。

1次リーグ48試合の総ゴール数の60.8%に当たる79点が後半に入り、体力の落ちる後半に大量のゴールが入ったことが分かった。また、必要ならポジションに関係なく積極的に攻撃に加担する「プレス・サッカー」の特性上、02年大会ではDFが18点をあげ、98年大会の15点や94年大会の11点に比べ大幅に増えた。

韓国体育科学研究院のシン・ドンソン博士は、「韓国代表のコエリョ新監督が今後、『プレス・サッカー』を韓国サッカーの主な戦術とすると言明したのは、こうした世界サッカーの流れを正確に把握したものだ」と述べた。



stt77@donga.com