北朝鮮のミサイル試験発射で地政学的リスクが大きくなり、ドル相場は５カ月ぶり、円相場は１６カ月ぶりの最高値を記録した。
外国為替当局は為替相場に積極的に介入する方針を示唆するなど収拾に乗り出した。
１０日、ソウル外国為替市場でドル相場は前週末に比べ、１９．８０ウォン上昇（韓国ウォンの価値下落）した１ド＝１２３８．５０ウォンを記録し、２００２年１０月２２日の１ドル＝１２４３．５０ウォン以来、最高値を記録した。
この日、ドル相場の１日上昇幅は２００１年４月４日の２１．５０ウォン以来、２３カ月間で最高を記録した。
円相場もこの日、１００円＝１０６０．６２となり、前週末より２０．３４ウォン上昇し、２００１年１１月１３日の１０６３．５３ウォン以来最高を記録した。上昇幅も２００１年８月１６日の２１．８６ウォン以来最大となった。
財政経済部と韓国銀行は「急激な相場の変動は望ましくたくないため、域外先物為替取引きなど外国為替市場の動向を注意深く見守っている」とし、外国為替市場への介入を示唆した。
この日、ドル相場は１ドル＝１２２５ウォンで始まったが、一時１２２２ウォン台に上昇幅が鈍化した。しかし、午後からは北朝鮮のミサイル試験発射のニュースが伝わり、大幅に上昇した。
林奎振 mhjh22@donga.com
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