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「韓国国籍捨てる」人間の盾・鞖氏が帰国会見で表明

「韓国国籍捨てる」人間の盾・鞖氏が帰国会見で表明

Posted April. 03, 2003 22:14,   

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イラク戦争の開戦以来、バグダッドで「人間の盾」として活動していた3人の韓国人のうち鞖(ベ)サンヒョン(27)氏が3日、仁川(インチョン)国際空港を通って帰国した。ヨルダンのアンマンで反戦平和運動に参加していたイム・ジョンジン(36)、ヨンシン(34、女)氏兄妹も一緒だった。

鞖氏とイム・ヨンシン氏の2人は、帰国直後空港で記者会見に臨み、国籍放棄の意向を表明して波紋を呼んだ。

記者会見の中で2人は「罪のない市民を殺す野蛮な戦争に同調する韓国政府に対し、真っ向からぶつかっていくために国籍を放棄することにした。韓国軍の派兵が始まれば、我々を受入れてくれる国への亡命を申し込む予定だ」と語った。

2人の国籍放棄宣言の直後、ネッチズンの間では賛否両論をめぐって意見が大きく分かれた。

韓国イラク反戦平和チームのホームページ(iraqpeace.ngotimes.net)には「必ず国籍放棄を成し遂げて、人間の盾の真髄を見せてほしい」、「両親との間で意見が異なれば戸籍までも抜くのか」など、賛否両論の意見が相次いだ。

鞖・イム両氏はこの日、国籍放棄宣言を行った後、派兵撤回を促すために大統領府を訪れ、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領との面会などを要請した。

バグダッドでハン・サンジン(38)、ユ・ウンハ(28)氏らとともに反戦活動に参加していた鞖氏は、この日の記者会見で戦争の惨状を生々しく伝えた。

鞖氏は「米軍の無差別爆撃で失明したり、全身が引裂かれて泣き叫ぶ子供たちを、病院でたくさん目撃した。民間人を虐殺するような醜い戦争に韓国が同調することになり、イラクの人々への罪意識を感じた」と述べた。

先月の14日バグダッド入りした鞖氏は、開戦直後、バグダッド市郊外の北部地域にある変電所と浄水場などで人間の盾として参加し、日本、ポーランドなどから来た国際イラク平和チーム(IPT)の25人とともに、市内のアルパナルホテルに滞在していた。その後、戦場の惨状を伝えるためにバグダッドを離れ、先月30日ヨルダンのアンマンに到着した。

イム・ヨンシン氏は「イラクとヨルダンで活動している韓国イラク反戦平和チームは、イラクの難民を支援する傍ら、戦後の復旧作業にも参加する計画」を明らかにした。

韓国イラク反戦平和チーム長のハン・サンジン氏は、バグダッドから追放され、現在アンマンに滞在しており、ユ・ウンハ氏はまだイラクに残留している。さらにパク・キボム(31、童話作家)、シン・ソングク(43、神父)、ソ・ウィユン(24、大学生)氏の3人は、アンマンからバグダッドに向かっているという。



朴喜梯 min07@donga.com