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SARS疑い患者、出国禁止へ アジア保健会議受け

SARS疑い患者、出国禁止へ アジア保健会議受け

Posted April. 28, 2003 22:02,   

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政府はSARS(重症急性呼吸器症候群)への疑いがある患者の人的事項を法務部に送り、彼らの出国を当分の間、禁止することにした。また、政府は入国者の検疫を強化するため、中国と往来が頻繁な4つの検疫所に人員を追加で投入する方針を決めた。

防疫当局の関係者は28日、「最近開かれた『ASEAN(アジア諸国連合)+3カ国』保健関係者会議でSARS疑いの患者と推定患者は、出国を禁止することにした」と述べた。

これを受けて国立保健院(保健院)は、SARS感染の疑いがある40代の日本人に対しても、患者の希望とは関係なく、SARS関連の症状が48時間現れない場合に限って出国のいかんを検討することにした。

高建(コ・ゴン)首相は同日、ソウル世宗路(セジョンノ)の政府中央庁舎で「SARS関連緊急関係閣僚会議」を開き、仁川(インチョン)検疫所に移動式の検疫施設と応急診療所を設置し、SARS患者を隔離して治療できる専門病院を追加で確保する考えを明らかにした。

高首相はまた、SARS防疫のため29日、60億ウォン台の予算を一次的に編成して投入し、各学校でSARS感染の疑い患者が発生する場合、休校令を下す案も検討することにした。

一方、保健院は特定のSARS疑惑のある患者の状態を正しく公開せず、専門家諮問委員会を緊急招集したことも否認するなど当初の透明な公開原則を守らず、物議をかもしている。

保健院は27日、中国の深土川から帰国した朴氏(42)の状態を聞く記者の質問に、「レントゲン撮影の結果、肺がきれいだった」と述べ、「諮問委員会が招集されたか」という問いにも「そんなことはない」と言い切った。

しかし、保健院の権逷郁(クォン・ジュンウク)防疫課長は28日のブリーフィングで、「26日〜27日、朴氏を3回にわたってX線撮影した結果、主治医などが『一部肺炎が疑われる』と述べ、27日夜遅くもう一度レントゲン写真をめぐって緊急諮問委員会を開いたが、肺炎の症状はないという結論を下した」と語った。

これと関連し、権課長は「まだ確認されていないことを公表する場合、国民に混乱と不安を与えるため、進行中のことを明らかにすることができなかった」と釈明した。

28日現在、SARS感染の疑い患者は、27日、解熱剤を飲んで入国するところを摘発された20代の女性一人が新たに発見され、合わせて13人に増えた。



異鎭 成東基 leej@donga.com esprit@donga.com