Go to contents

SARS防衛で赤外線カメラで機内検疫へ

SARS防衛で赤外線カメラで機内検疫へ

Posted May. 04, 2003 22:15,   

한국어

防疫当局が入国前のSARS(重症急性呼吸器症候群)防止に向けた検疫を強化するため、携帯用の「赤外線熱画像カメラ」10台を早ければ5日から主要検疫所に緊急投入することを決めた。

防疫当局の高官は4日「仁川(インチョン)国際空港に8台と仁川港湾、釜山(プサン)検疫所にそれぞれ1台など計10台の赤外線熱画像カメラを投入し、航空機と船が到着すれば、検疫担当者が先に機内に入り、熱のある乗客と乗務員を最大限早期に見つけることにする」と発表した。

まず7台の赤外線カメラが仁川空港に配置される。

検疫担当者らは、38度以上の高熱がある人を見つけた場合、周辺の乗客らも別の入国ゲートに引率し、優先的に検疫と疫学調査を行うことによって、SARS疑問患者を選別する。

国立保健院(保健院)はこの日、中国吉林省に長期にわたって滞在した後、先月27日仁川空港を通じて韓国入りした10代の男子留学生1人が、2日から高熱とせき症状をみせたため、3日疑問患者に分類、入院させた。これで、疑問患者は計15人になり、うち3人が入院中だ。

保健院はこの留学生に対し、胸部レントゲンの撮影を行ったところ正常なことが分かったが、追加調査を繰り広げる一方、共に入国した家族は自宅に隔離し、同じ便に乗っていた搭乗客に対しても追跡調査を行っている。

一方、先月28日以降、SARS疑問患者の増加が大きく減り、SARS流入の可能性が低くなったとの見方も出ている。特に、4日以降、中国からの中国在住韓国人と留学生が、最も多かった時期の20〜25%台へと減少したのも一因とみられる。

保健院は「中国在住韓国人と留学生は計3万5000人だが、その中の40%ほどが4日までに、ほぼ全員韓国入りしたようだ」とし「今週、飛行機の予約率が大きく落ちたのを見ると、入国予定の人はほとんど入国済みと思われる」との見方を示した。

また、香港で新規患者の発生が減りつつあるうえ、中国北京でも新規患者の増加傾向が足踏み状態になっていて、韓国内へのSARS流入の可能性が薄くなりつつある。

しかし、保健院の金文錝(キム・ムンシック)院長は「韓国は中国に比べて1週間ほど遅く影響が現れるため、現段階では何とも言えない」とした後「特に、すでに韓国入りした危険地域からの入国者が発病する可能性は依然としてある」と話した。



異鎭 leej@donga.com