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ネット音楽のダウンロードは無罪 ソウル地裁判決

ネット音楽のダウンロードは無罪 ソウル地裁判決

Posted May. 15, 2003 22:00,   

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コンピューター音楽ファイルの共有プログラムである「ソリバダ(音楽の海)」の運営者に対し、裁判所が公訴棄却の判決を下した。

ソウル地裁刑事3部(黄漢式部長判事)は15日、著作権法違反幇助の疑いで01年8月に書類送検され、懲役1年を求刑されたソリバダ運営者のヤン某氏兄弟に対する宣告公判で、公訴訴棄却の判決を言い渡した。

裁判部は判決文の中で「検察の控訴事実には、大勢の会員が音楽ファイルを共有できるようにして著作権侵害を助けたとしているだけで、どのように侵害したかは記載されていない」とし、「犯罪を構成する具体的な事実が記載されておらず、それを特定できないため、公訴を棄却する」と述べた。

これを受けて、ソリバダの利用者たちは、自由に音楽ファイルのダウンロードができるようになった。オンライン調査会社のエンブレインは、現在ネチズンの半数がファイル共有プログラムを使っており、まだ同プログラムを使っていないネチズンの75%が、今後これらのプログラムを使うだろうとの見通しを語った。

今回の判決にショックを受けたのは音盤業界。ソリバダを通して流通する音楽ファイルの音質がCD並みであることから、ソリバダが再び活性化すれば、音盤業界は急激な販売減を余儀なくされる。音盤業界は、ソリバダのような音楽ファイル共有プログラムにより、年間2500億ウォンの被害が生じていると主張している。

韓国音盤産業協会の朴ギョンチュン会長は「近く音盤業界の関係者らと対策会議を開く」と語った。

一方、音楽ファイルが普及すればするほど、これらのファイルを再生するMP3プレーヤーの販売は増加する。

動画コンテンツとソフトウェアの開発各社も、今回の判決の余波に注目している。これまでソリバダでは、音楽ファイルだけでなく、各種ソフトウェアや動画ファイルも共有していたからだ。さらに、eドンキやVシェアなど、ソリバダと同じファイル共有プログラムの利用者も大きく伸びるとみられる。

00年5月からソリバダを運営してきた楊氏兄弟は、01年の書類送検に次いで02年7月、水原(スウォン)地裁城南(ソンナム)分院からサーバーの使用中止命令を受け、しばらくサービスを中断していたが、同年8月、プログラムを若干変更した「ソリバダ2」で、サービスを再開していた。



崔虎元  bestiger@donga.com jefflee@donga.com