Go to contents

「軍人になります」W杯の安貞桓が入営

Posted June. 02, 2003 22:17,   

한국어

「指輪の帝王」は頭をいじくりながら照れていた。こんなにショートなヘアスタイルをしたのがいつだったのだろう。7年前ぐらいだったかな。1998年に釜山(プサン)アイコンズに入団したときもロングスタイルだったから、亜州(アジュ)大学時代の時のようだ。

2日、京幾道高陽市(キョンギド・コヤンシ)の白馬(ペクマ)部隊新兵教育隊。前日、トレードマークに等しかった長い髪を短くカットした「ワールドカップのスター」安貞桓(アン・ジョンファン、清水エスパルス)が、トレーニング服の姿で現れた。4週間の基礎軍事訓練を受けるためだ。婦人の李恵園(イ・ヘウォン)さんも主人を見送るために一緒に来た。

「こんな気持ちは初めてです。戦闘もサッカーに似ているようですね。軍隊に行こうとしたら、相手と戦うためにグラウンドに出るように緊張しています」

「花美男」、「花を持った男」…。彼は常にクールな格好をしていた。CFでも相手役の男子タレントより安貞桓の方が格好良かったとか。そのせいなのか、スポーツ型の頭にだぶだぶなトレーニング服の彼は、ぎこちなく見える。

大韓民国の男性なら、誰もが行かなければならない軍隊。安貞桓は、2002年韓日ワールドカップサッカー大会でベスト4入りの神話の主役として、兵役を免除してもらい、4週間の基礎軍事訓練だけで兵役義務が済まされる。それがすまなかったのだろうか。彼は、「正常に軍服務をする方々に申し訳ない気持ちばかりです。短い期間ですが、熱心に軍事訓練を受けます。残りの部分は、サッカーファンに、すばらしいゴールをプレゼントすることで代わりにさせて頂きます」と話した。

先月31日、日本との親善試合で決勝ゴールを決めた後、上着を脱ぎ捨て、「恵園、永遠の私の愛(Hyewon Love Forever)」と刻んだ入れ墨を露出して見せて、妻への愛を精一杯知らしめた安貞桓。この日も彼は、部隊正門へ向かう途中、また妻のところに戻ってきては抱擁しキスをして、4週間の「短い別れ」を惜しんだ。

「韓日戦のゴールセレモニーはあらかじめ用意したものではありません。喜びに満ち溢れて上着を脱いだら、あいにくにもこのほど刻んだ入れ墨が現われたのです」。

別れを惜しむ主人に李さんは、「体に気をつけて元気に帰ってきて下さい。毎日手紙書きますから」と慰めの言葉をかけた。「長い髪がちょきんと切られる時は、ほんとうに悲しかったです。でも、国防の義務は、男の人なら当然果たさなければならない義務でしょう。また、4週間だけ教育を受ければ済みますから感謝しています」。口ではこう言いながらも、李さんの目には涙で潤っていた。

「訓練を終えて退所する6月末ごろには、欧州行きの大枠が決まっているはずです。僕が望んでいるビッグリーグに必ずや進出して、ファンの声援にお答えします。それでは行ってきます」。

安貞桓はたくましく「白馬(ペクマ)」を叫んで、部隊内へ入っていった。



梁鍾久 yjongk@donga.com