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映画『初恋死守決起大会』 興行には疑問も

映画『初恋死守決起大会』 興行には疑問も

Posted June. 26, 2003 22:10,   

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映画『オー! ハッピーデー』がチャン・ナラのワンマンショーであったように、映画『初恋死守決起大会』はチャ・テヒョンの映画だ。熱烈なファンたちにはチャ・テヒョンの「オーバーアクション」を見る楽しみがかなりある。

高校生のテイル(チャ・テヒョン)は、幼い頃から一緒に育ったイルメ(ソン・エジン)が好きだ。イルメは勉強も上手で顔もきれいな隣りの女子高の「クィーン」。イルメの父親のヨンダル(柳東根)は、テイルの担任教師だ。勉強には関心がなくて喧華ばかりするテイルのためにヨンダルは「イルメほどの成績をあげれば結婚させてやる」と約束する。この時から初恋をつらぬくためのテイルの不屈の努力が始まる。

「チャ・テヒョンのワンマンショー」というのは映画を引っ張る唯一の力がチャ・テヒョンの演技だからだ。プロデューサー出身の吳鐘緑(オ・ジョンロク)監督がシナリオ執筆段階からチャ・テヒョンをテイル役に考えていた。イルメの一挙手一投足に泣いて笑う物知らずのテイルの姿を見ていれば「チャ・テヒョンではなければ、誰があの役柄を演じるだろうか」という疑問が生ずるほどだ。

しかし、この映画の問題は「映画」というより「ショー」に近いということにある。ストーリーはチャ・テヒョンが倒れて転がるなど見どころを提供するためのものに過ぎない、不自然な状況設定が多い。テイルはイルメが卒業後、就職した会社でプレーボーイと噂されている若い社長と付きあっていることに気づいてからは、清掃婦を装って忍び込み事情を探り、会社の前でデモを繰り広げる。いつもデートのたびに、時と場所を選ばずに現れて騒ぎだす。

映画後半、イルメがテイルを受け入れることができない事情を打ち明けながら、コメディーはメロドラマにに急回転するが、その理由が出たらめだ。

この映画はドラマ『happy together』『私の心を奪ってみて』『ジュリエットの男』『ピアノ』などテレビで演出力を認められた吳監督の忠武路(チュンムロ)デビュー作という点で高い関心を集めた。

しかし、『花を持った男』の黄仁雷(ファン・インレ)、『総合病院−The Movie千日間』の崔ユンソクなど「成功したプロデューサー」をバックにスクリーンに挑戦した監督たちがいつも興行に失敗したように、この映画もそのジンクスを脱することは難しそうだ。封切りは27日。映画観覧は12歳以上。



金秀卿 skkim@donga.com