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[社説]大邱U大会不参加、北朝鮮への不信を招く

[社説]大邱U大会不参加、北朝鮮への不信を招く

Posted August. 18, 2003 22:04,   

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北朝鮮の大邱(テグ)ユニバーシアード大会への参加ボイコットは、国際慣例上容認することができない「反則」である。世界各国の若者が集まって正々堂々と勝負を競う国際大会の開幕を控え、突然選手団派遣の約束を破ることは、スポーツ精神への冒涜(ぼうとく)である。北朝鮮が200人に近い大規模な選手役員団を派遣しないなら、若者の祝典を傷つけたという国際的非難を免れることはできない。

北朝鮮の出したボイコット理由は、北朝鮮が国際社会の一員になる資格を備えているのか疑わせるものだ。北朝鮮の祖国平和統一委員会は、「反核、反金8・15民族大会」を問題視して、韓国政府の公式の謝罪を要求した。民主国家である韓国の民間行事を画一化した北朝鮮の視覚で裁断し、罵倒することは、公然たる言いがかりである。韓国国民の自由な意思表現を国際体育行事の不参加の理由にすることは強引な主張と言わざるを得ない。

北朝鮮は、「初歩的な安全さえ保障されていない」大邱に選手と応援団を送ることはできないと主張した。ならば北朝鮮当局は、北朝鮮の選手が参加し、完璧に行われた昨年10月の釜山(プサン)アジア大会を忘れたのだろうか。北朝鮮選手団の滞在費用を負担するなど、真心のこもった歓待準備をしている大邱市民とユニバーシアード組織委員会の配慮をこのように踏みにじることは道理がない。北朝鮮は、今大会のスローガンでありユニバーシアードの理念でもある「一つになる夢(dream for unity)」をぶち壊そうとしている。

政府は断固たる対応をしなければならない。韓国が北朝鮮に謝罪することはない。ユニバーシアード大会ボイコットは、北朝鮮に対する国際社会の不信を深めるだけだという事実を認識させる必要がある。ただでさえ北朝鮮はよく約束を破る。南南かっ藤を助長しようとする北朝鮮の戦術に巻きこまれてはいけない。政府がすべきことは、堂々と大会参加を促すことだ。北朝鮮が分別のない主張を続けるなら「北朝鮮のいない大会」を準備するのが正しい。