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「若さ」を信じすぎると「万病」を招く

Posted October. 05, 2003 23:06,   

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▲「若者の通風」が増えている〓通風は昔から「豊饒(ほうじょう)の病気」または 「王様の病気」と呼ばれるほど、主に「よく食べて豊かに暮す」人々がかかる病気だった。

通風はタンパク質の一種である「プリン(Purine)」が「尿酸」を作り出す時に生成される。この尿酸が関節に溜まって痛みを誘発する。大体、血中尿酸濃度の高い40代以上の男性によく現われる。 血液の中の尿酸値が1dL当たり、男子は7.5mg、女子は6.5mg以上の時に通風が発生しやすい。

ところが、最近20、30代の若者の間で、急速に通風患者が増えている。実際、三星(サムスン)ソウル病院が3月、1994〜2000年の間、372名の通風患者を対象に調べた結果、30歳未満の患者が52名(14%)、30代が76名(20.4%)であることが分かった。10名のうち3名以上が30代以下ということになる。

若者層で通風患者が増えている理由は何よりも西欧型の食生活のため。ここに飲酒と肥満なども「若者の通風」を誘発する。この調査でも全体患者の61%が肥満だった。

遺伝的要因も働く。父親が通風患者の場合は息子も通風にかかる確率が高くなる。若い女性の場合、ダイエットのために利尿剤を長期間服用すれば、尿酸数値が増加して通風になることもある。

▲「若者の通風」がもっと危険だ〓通風はそのものより高血圧や糖尿、動脈硬化、高脂血症などの合併症を誘発するためにもっと危険だ。

医師によると、ほとんどの若者は通風の症状が現われても、足を挫いたり、一時的な痛みか単純な関節炎ぐらいだろうと思うという。しかし、20、30代の通風は、40代以上の通風よりも危ない。医学者らは、「若者が通風にかかったのに放っておけば、腎臓の機能が低下して、急性腎不全症に発展したり、過度に分泌された尿酸が関節に溜まって、関節が使えなくなることもありえる」と警告している。

実際、通風患者のほとんどは、他の病気を同時に患っている。先述した三星ソウル病院の調査で、通風患者の合併症の割合は、高血圧(35.2%、153名)がもっとも多く、続いて慢性腎臓機能低下(17.5%、76名)、高脂血症(14%、61人)、虚血性心臓疾患(12.6%、55名)の順だった。

▲通風治療の方法〓普通、真夜中か夜明けに激しい痛みで目を覚ます。このときから24時間が一番苦しい。しかし、長くても10日以内に良くなる。再び発作が起きなければ、いますぐ治療を始めなくてもよい。

急性発作が起きた場合、50%ぐらいが再発作を経験するようになる。もし2回目の発作が起きたら、このときから問題だ。2回目の発作が発生した場合、ほとんどは持続的に再発するためだ。したがって、しっかり治療しないと関節のほかのところまで尿酸が蓄積されて、様々な合併症を誘発する原因になる。

通風は実は完治が難しいので、一生続く場合もある。通風にかかった時は何よりも休養するのが一番大事だ。その後、薬物治療と食餌療法を並行する。初めて発作を起こした時には、痛みを和らげるために、コルヒチンや副腎皮質ホルモン剤または抗炎症製剤を使う。しかし、急性発作が続けば、発作を予防するための薬物とともに、尿酸値を落とす尿酸排泄剤または尿酸生成抑制剤を一緒に服用しなければならない。

尿酸数値が正常に戻ったとしても1年間は観察期間を持たなければならない。尿酸が溜まりやすい体質なら、一生尿酸排泄剤を飲まなければならない場合もある。

(アドバイス=成均館大学三星ソウル病院リュウマチ内科チャ・ソクフン教授、蔚山大学ソウル峨山病院リュウマチ内科ユ・ビン教授、延世大学セブランス病院リュウマチ内科パク・ヨンボム教授)



corekim@donga.com