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北朝鮮、起爆実験を経て核1、2機を保有

北朝鮮、起爆実験を経て核1、2機を保有

Posted November. 09, 2003 23:15,   

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米中央情報局(CIA)は、北朝鮮が1、2基の核兵器を生産しており、核実験の前段階である起爆実験を経て性能を立証したと8日、確認した。

CIAが8月に米上院情報特別委員会に提出した報告書によると、「北朝鮮が核実験に成功したという情報はない」としながらも、「しかし北朝鮮は、1、2基の単純な核分裂方式の核兵器を生産し、痕跡を残す核実験をせずに核兵器設計を確認したものと判断される」と明らかにし、それは「北朝鮮が核実験をする必要がないと判断したから」とつけ加えた。

CIAの報告書は、2月の上院聴聞会の質問に対する答弁形式で、反核団体の米科学者連盟(FAS)が入手して最近公開した。

FASは、CIA答弁書とともに国務省情報調査局(INR)と国防総省国防情報局(DIA)が上院に提出した答弁書も公開した。以下は、これら答弁書に盛り込まれた南北関連の主な内容。

▲北朝鮮核政策の目的〓(CIA答弁書)北朝鮮が、国際原子力機関(IAEA)視察団を追放し、核不拡散条約(NPT)から脱退したことは、緊張を高めて外交的主導権を握り、濃縮ウラン計画による対立を有利に展開させるためと判断される。

金正日(キム・ジョンイル)総書記は、核兵器が米国の攻撃を抑制する能力を有し、米国、韓国などの国家と対立するうえで、北朝鮮の権限を強化すると考えている。

▲核兵器使用の可能性〓(INR答弁書)北朝鮮は、体制が脅威を受けると思えば、最後の手段として核兵器を使用するだろう。北朝鮮は、米国と国際社会に圧力を加える交渉方法である瀬戸際戦術の一環として、核能力を想起させ続けるだろう。絶望的な経済状況や、中短距離ミサイルを含む軍事装備を輸出した前歴を考慮すれば、北朝鮮は核物質や技術を輸出するかもしれない。北朝鮮は必要以上の核物質を確保し、外国に余剰核物質の販売が探知される危険性がないと考えれば、輸出する可能性が高い。

▲南北統一の展望〓(DIA答弁書)5年内の南北統一の可能性は低い。統一は、秩序整然とはいかなくても、平和的に進められると考える。いずれも戦争を韓半島問題の解決策と考えていないだけに、いかなる戦争の可能性も誤った判断だ。

▲金総書記の権力掌握の程度〓(DIA答弁書)金正日総書記の権力掌握は確固に見える。政権内部の信じられる情報は不十分だが、金総書記の後継者が軍部から出る可能性が最も高い。

▲北朝鮮の未来〓(DIA答弁書)北朝鮮政権が統制力を失っているという兆しはない。北朝鮮政権の今後の進路は、北朝鮮内部の事件や勢力よりは、核問題の結果と南北関係などの外部的な力学によって左右されるだろう。

(INR答弁書)北朝鮮体制が現在のように持続できるとは思わないが、だからといって体制崩壊が迫っているとは思えない。90年代に多くの人々が、欧州共産主義の没落と金日成(キム・イルソン)主席の死亡などで北朝鮮が生き残ることはできないと予想したが、金総書記はこのような挑戦を何とか切り抜け、実用主義者の姿を見せた。金総書記は、国際社会の援助を求めて手を広げ、北朝鮮の不安定さに対する隣国の恐怖を利用すれば、恩恵を得られることを十分に認識しているだろう。

▲反米感情と在韓米軍撤収の影響〓(DIA答弁書)02年末に高まった反米感情は弱まったが、反米感情の底流は韓国社会に存在しており、さまざまな手段によって増えている。反米感情が韓米同盟を脅かすかどうかは、韓国指導者たちの政策と成熟度にかかっている。

在韓米軍の撤収は、シナリオが何であれ地域安保に深刻な意味を持つだろう。万が一、米軍が撤収すれば、米国、韓国、日本、中国、ロシアの関係に重要な見直しが必要となるだろう。米軍の撤収が韓国との緊密な協議の下に成立したとしても影響は相当なものとなるが、一方的に成立した時よりは(米軍撤収の影響は)減少するだろう。



maypole@donga.com