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「オーノに会ったらビビンパをおごります」

「オーノに会ったらビビンパをおごります」

Posted November. 19, 2003 23:18,   

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「全州(チョンジュ)に行くつもりです。オーノに会って全州ビビンパをおごります」

「韓国ショートトラックの看板」金東聖(キム・ドンソン、23、東豆川市役所)がリンクに戻って来た。そして昨年のソルトレークシティー冬季オリンピックで、ハリウッドアクションで自分の金メダルを奪ったアポロ・アントン・オーノ(21、米)に対し、初めて口を開いた。

オーノは今月末、全羅北道(チョンラブクド)全州市で開かれる「ショートトラック・ワールドカップ(W杯)第3戦」に参加する予定だ。オーノの韓国行きは現在、韓国と米国のネチズンの間で熱い舌戦が繰り広げられ、話題となっている。

4月、太極(テグク)マークを返納して芸能界にデビューした金東聖は、「2006年トリノ・オリンピック」を目標に、最近リンクに戻って来た。先月中旬から師匠であるチョン・ミョンギュ韓国体育大教授(前国家代表監督)の指導下で汗を流している。

「放送活動をしながらも、2006年のオリンピックの夢を捨てることができませんでした。今年は無理でも、必ず代表チームに復帰してオリンピックの舞台に立ちたいです」

放送日程も大半を整理した。「入山修道する覚悟で、骨を削るような努力をしなければならない」と言うチョン教授の指示に従って、一からやり直すつもりだ。

オーノが全州大会に出るというニュースは新しい刺戟剤となった。18日、韓国体育大スケート競技場で会った金東聖は、「ニュースを聞いた時、オーノが来たら石でも投げられるのではないかと心配した」と打ち明けた。自分に一生忘れられない傷を付けたオーノを、彼はどう思っているのだろうか。

「冬季オリンピックの時は本当に憎かったです。金メダルを奪われた後、耐えられないほど腹が立って酸素マスクをかけて数日を横になっていました。しかし時間が薬だったんです。オーノが全州大会でフェアプレーを見せてくれればと思います」

彼は、「今なら安らかな気持ちでオーノに会える」と言った。敢えて時間を割いて全州まで行き、一緒に名物のビビンパを食べたいと思ったのもそのためであろう。

金東聖とオーノの縁は5年前にさかのぼる。当時、高校生だったオーノは目立つ選手ではなかったし、米代表チームからもあまり期待されてはいかなった。そのためか、国際大会で世界最強の韓国チームに会えばあいさつもよくしたし、チョン監督と金東聖からスケーティングを教わったこともある。

「01年度カナダ・W杯でオーノが1、2位になり、有名選手になりました。私も何回か負けました。あの頃から、あいさつをしなくなりました」

今はお互いの位相が変わった。オーノは相変らず世界最高級選手だが、金東聖は初心者と同様だ。全州での出会いは、もしかしたら金東聖の「宣戦布告」の場であるかも知れない。

「この1年半の間、したかった事を思う存分してみました。放送はおもしろかったです。これからは再びオリンピックの金メダルのために滑ります。当分は大変でしょうが、めげずに一生懸命練習すれば、2006年の冬季オリンピックで、充分にオーノに勝つことができると思います」

金東聖とオーノの縁は長い。



jaeyuna@donga.com