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鳥インフルエンザ、全南地域に拡散の兆候

鳥インフルエンザ、全南地域に拡散の兆候

Posted December. 23, 2003 23:11,   

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鳥インフルエンザに感染した疑いのあるアヒルが全羅南道羅州市(チョルラナムド・ナジュシ)と務安郡(ムアングン)でさらに見つかるなど、鳥インフルエンザの勢いは、依然として収まる気配がない。

とりわけ、これらの農場は、すでに鳥インフルエンザへの感染が確認された羅州市サンポ面のアヒル農場から10キロ以上離れたところに位置していることから、鳥インフルエンザが光州(クァンジュ)および全羅南道全域に拡散するのでは、という懸念の声もあがっている。

▲拡散一路にある鳥インフルエンザ〓農林部は23日、羅州市ナムピョン邑のアヒル農場3ヵ所と、羅州市カンジョン洞のアヒル農場1ヵ所、務安郡ヒョンギョン面のアヒル農場1ヵ所など、合わせて5ヵ所から鳥インフルエンザに感染した疑いのあるアヒルが見つかったとの届け出があったとしている。

これにより、現在鳥インフルエンザの検査が行われている農場は、今回新たに届け出があった5ヵ所の農場を合わせて13ヵ所に増えた。なお、鳥インフルエンザへの感染が確認されたのは9ヵ所である。

羅州と務安のアヒル農場は、すでに鳥インフルエンザへの感染が確認された忠清南道天安市(チュンチョンナムド・チョンアンシ)にあるH社のアヒル農場から、アヒルのひなの供給を受けていたことが分かった。このことから、最終検査でも感染の可能性がかなり高いものと観測された。

▲直撃を受けた光州、全南地域〓忠清北道陰城郡(チュンチョンブクド・ウムソングン)で初めて発生した鳥インフルエンザは、最近、特に光州および全南地域で急速に広がっている。

23日午後3時現在、全国的に鳥インフルエンザの疑いがあると届け出があった13ヵ所のうち8ヵ所が光州および全南地域。最初発生地の忠北地域が2ヵ所に過ぎないということから考えると、時間が経つにつれて、湖南(全羅南道の別称)地域の被害が相対的に拡大している様相をおびている。

とりわけ23日、鳥インフルエンザの疑いがあると届け出があった羅州地域のアヒル農場4ヵ所と、務安地域のアヒル農場1ヵ所は、すでに感染が確認された羅州市サンポ面のアヒル農場を中心として、半径10キロ以内(警戒地域)から離れたところにある。これは、鳥インフルエンザが、すでにほかの地域に拡散している可能性を覗かせている。

これを受けて、全羅南道は、感染の疑いがあると届け出たアヒル農場を中心にして、最終的な感染の有無と関係なく、飼育しているアヒルをすべて屠殺することにした。

さらに、鳥インフルエンザへの感染が確認された忠清南道天安市のH社農場からアヒルのひなの供給を受けた農場については、被害の届け出の有無に関係なく、アヒルに対する血清および排泄物検査を行う方針だ。

▲政府「発生の原因を探せ」〓農林部は、原因を特定できれば、意外と容易に解決策が見つかるとの考えから、今回の鳥インフルエンザの発生の原因を突き止めるのに力を注いでいる。このため、現在鳥インフルエンザウイルスの伝播経路を逆追跡している。

許祥萬(ホ・サンマン)農林部長官は「疫学調査結果、陰城と天安にあるアヒル農場から鳥インフルエンザが初めて発生したものと把握している」として「これらの農場が供給したアヒルのひなを徹底的に追跡し、すべて屠殺する計画」だと語った。

農林部の金昌燮(キム・チャンソプ)家畜防疫課長も「鳥インフルエンザウイルスが初めて発生した場所がわかれば、経路調査を通じて、感染したり感染の可能性が高い鳥やアヒルを特定できるだけに、更なる拡散を防げるはず」だと説明した。

農林部はまた、防疫にあたる人力や装備不足により、初期のうちに鳥インフルエンザの拡散を防ぐことができなかったとみて、防疫庁を新設する案も進めることにした。



宋眞洽 jinhup@donga.com shjung@donga.com