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[オピニオン]「半分の離婚」

Posted December. 29, 2003 23:14,   

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韓国のサラリーマンなら誰もが、毎週末1〜2度の割合で結婚式に足を運ばなければならない。御祝儀を贈るだけで済むところもあれば、ぜひとも出席しなければならないところもある。お祝いに駆けつけた客は皆、新たな人生を始める夫婦に惜しみない祝福をおくるが、彼らのうち、かなりの夫婦が遠からずして別れてしまい、独り者になるという事実に気づかないのだ。年間30万組が結婚にゴールインし、その半数のおよそ15万組が離婚するというのが、昨今の実体であるからだ。早くも新婚旅行先で破鏡となり、苦労して撮影した結婚記念写真すら取りに来ないというケースもあるとう。

◆昨年、韓国では1日平均840組が結婚して398組が離婚した。離婚率は47.4%に達しており、まもなく50%を超えるということだ。現在でも、米国(51%)とスウェーデン(48%)の離婚率が、韓国のそれをわずかに上回っているだけで、ノルウェー(44%)英国(42%)カナダ(38%)フランス(33%)ドイツ(30%)などは、韓国よりも「離婚の後進国」である。帝王切開手術と喫煙率、孤児の輸出と交通事故率に次いで、韓国の離婚率が世界トップレベルにランクされるということであるから驚きだ。結婚後3年以内に離婚する夫婦が、全体離婚訴訟の半分を占め、経済的な理由による離婚も、10年前の2%から14%に増えている。

◆離婚が、既婚者の「半分の選択」となったわけだから、何事も慎重にならざるをえない。結婚や家族について話しているうちに、知らぬ間に失礼なことを口走ってしまうからだ。なかなか魅力的な30代半ばの専門職をもつ独身女性に「お嫁に行く予定は」と聞いたところ、大した事でもないというように「もう、行ってきました」と、機転の効いた受け答えで、かえってこちらの方が面食らった覚えがある。離婚暦のある独身男性から招待状をもらって「良かったですね。この頃は再婚もざらですから」と祝ったつもりが「実は、3度目ですが…」といわれて、互いに気まずい思いをしたことがある。子どもを結婚させた親でも、その後のことを聞くのは失礼にあたるという。

◆このままでは、初婚の男女とその間に生まれた子女からなる「古典的な意味合いの」家族は、天然記念物のように希少価値になるかもしれない。このほど、政府が「夫婦の日(5月21日)」を国の記念日に制定し、離婚することに合意した夫婦が3〜6ヵ月間の冷却期間をもつようにする案を進めているのも、離婚率の減少に向けた苦心の結果にほかならないだろう。もちろん「不幸な結婚生活」よりは「きれいに離婚」した方が良いかもしれない。しかし「軽い気持ちで離婚」することまでも、世の中の流れとして受け止めなければならないほど、「結婚の誓約」は軽いものではないはずだ。山あり谷ありの人生を乗り越えて偕老した夫婦に、心から敬意を示さなければならない世の中となった。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員 oscar@donga.com

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