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高額券の発行めぐり賛否論争白熱化

Posted January. 14, 2004 23:10,   

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10万ウォン券や5万ウォン券の高額券を新たに発行すべきなのか。また、発行すればいつごろがいいのか。高額券の発行をめぐる賛否論争が日増しに白熱している。

経済界はおおむね賛成ムードだ。しかし、市民団体などでは「賄賂用の貨幣」に悪用されるおそれがあるとして反対している。政府は「方向には共感するが、早期に行うのは難しい」と早期発効には否定的な見方を示した。

今回の論争は、朴昇(パク・スン)韓国銀行(韓銀)総裁が11日、「高額券の発行と贋札防止策およびデザインの革新、貨幣の単位名切り下げ(デノミネーション)などを4月の総選挙後、政府と話し合う」といった発言が引き金となった。

朴総裁の主張のうち、もっとも関心を集めているのは高額券の発行だ。

世界主要国の最高額貨幣は、米国は100ドル(約11万9000ウォン)、欧州は500ユーロ(約76万ウォン)、日本は1万円(約11万2000ウォン)、イギリスは50パウンド(約11万ウォン)、中国は100人民元(約1万4000ウォン)などで、韓国(1万ウォン券)に比べ、比較的高いものだ。

これについて、金振杓(キム・ジンピョ)副首相兼財政経済部長官は13日「(貨幣制度改編策は)基本的に肯定的で望ましい方向だ」と総論には賛成した。しかし、施行時期については「政治、社会的なコンセンサスが得られる時期やその後がいいだろう」と、政治の成り行きなどを踏まえて、やや後ろ向きの態度を取った。

企業と経済団体、経済専門家たちは、高額券貨幣の発行に賛成している。

大韓商工会議所の李鉉鉊(イ・ヒョンソク)常務は「毎年、小切手の発行にかかる費用が2800億ウォン、流通による間接費用は5000億ウォンで、8000億ウォン近い金が無駄遣いされている。韓国の経済規模や企業の活動規模からして、いまや高額券を発行するときだ」と述べた。

韓国金融研究院の金炳淵(キム・ビョンヨン)先任研究委員も「高額券貨幣の発行基準は、国民生活の利便性に置くべきであり、発行する側が利便性の拡大をはかるものとみる。最高額貨幣の単位には、自己宛小切手で慣れ親しんでいる10万ウォン券がいいと思うが、経済規模や国民のニーズなどを考慮してしかるべきレベルで決めるのが望ましい」と述べた。

ところが、経済正義実践連合の経済正義研究所の魏枰良(ウィ・ピョンリャン)事務局長は「10万ウォン券が発行されれば、1万ウォン券時代に『トラック』に詰め込むべき不法な政治資金が、スーツケースひとつで間に合うようになる。高額券は秘密資金作りや闇取引などに使われかねないし、小切手の追跡を通じた収賄捜査も難しくなるだろう」と反対している。



朴重鍱 申錫昊 sanjuck@donga.com kyle@donga.com