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国防白書、5月に発行へ 「北朝鮮主敵」表現に注目

国防白書、5月に発行へ 「北朝鮮主敵」表現に注目

Posted February. 16, 2004 23:19,   

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国防部は先月初め、鉠永吉(チョ・ヨンギル)国防長官をはじめ各部署の課長級(中佐)以上が参加した中で開かれた「2004年度業務推進会議」で国防白書の草案を今月末までにまとめた後、5月に発刊することにした。

国防部はこれを受け、白書の草案作りに取り組んでいるが、北朝鮮を主敵として表現するかどうかについてはまだ決められずにいることが分かった。

国防部は1994年3月、南北副首相級特使交換のための8回目の実務接触で、北側の朴ヨンス首席代表が「戦争が起こればソウルが火の海になるだろう」と威嚇(いかく)する発言を行って以来、1995〜00年版国防白書で「主敵である北朝鮮の現実的軍事脅威」という表現を明示してきた。

しかし、2000年版国防白書が発刊された直後、北朝鮮が「主敵」という表現に強く抗議し、国内の保守と進歩勢力間の葛藤が大きくなると、国防部は白書発刊を隔年制に変え、2001年版の発刊を取り消して、02年には「1998〜2002国防政策」という冊子で白書に代えた。

国防部のある関係者は「わが軍の戦力増強の成り行きからみて、主敵を必ずしも北朝鮮に限る必要はないが、主敵の概念の削除が将兵らの対敵観(敵軍に対する明確な対抗意識)の弱化と国論分裂につながる恐れがあり、悩んでいる」と述べた。

国防部は当初、国防白書に主敵を北朝鮮と明示せず、北朝鮮の軍事的脅威を十分説明する案を検討したが、若い将兵らの対北朝鮮安保意識が弱まっているという指摘もあって、主敵概念の削除に慎重を期する方針だ。

これに関連して、陸軍は9日、軍創設以来初めて、鶏龍台(ケリョンデ)に全軍の政訓将校数百人を召集して「対敵観確立のためのワークショップ」を開催し、主敵概念に対する将兵教育を強化することにした。

ワークショップに参加したある公報将校は「親北インターネットサイトの氾濫や一部国内有識者の誤った安保意識に対する懸念が少なくなかった。陸軍は今年を『対敵観確立の年』に定め、主敵概念に対する将兵教育を強化する方針だ」と述べた。



崔虎元 bestiger@donga.com