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米—ロの先端戦闘機が初の対決 インドで史上最大の空軍演習

米—ロの先端戦闘機が初の対決 インドで史上最大の空軍演習

Posted February. 17, 2004 23:19,   

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米国の主力戦闘機F15Cとロシアの先端戦闘機スホーイ30MKIが初めて対決する。しかし猛獣が悪ふざけをするように、足の爪(実弾と誘導弾)は使わずに、仮想空中戦だけを行う予定だ。

冷戦時代には想像もできなかった激突が、インド中部のマディア・プラデシュ州で16日に始まった。米国とインドがここで史上最大の合同空軍演習を行う。

中国、ロシア、パキスタンなどの周辺国は、27日までの11日間に渡って実施される今回の長期合同演習に緊張している。両国の軍事的関係は、同地域に大きな影響を及ぼすためだ。急成長する中国の軍事力を牽制するための米国の「包囲戦略」の一環という解釈もある。

▲訓練規模及び内容〓米国からは、太平洋空軍司令部アラスカ基地のF15C戦闘機6機とC5輸送機2機、隊員約140人が参加する。インドからは、ロシア製スホーイ30MKI多目的戦闘機とミグ21、27、29及びフランス製ミラージュ2000戦闘機などの主力機の大半が動員される。

米国とインドは、02年にインドで初の空軍演習を実施したが、当時米国は輸送機1機を派遣しただけだった。今回の訓練は、戦闘機が参加する事実上初の合同軍事演習になる。

両国の空軍は、侵攻軍と対抗軍に分かれ、遠距離ミサイル攻撃と無線電波の撹乱、空中迎撃などに焦点を合わせて訓練を行う。空中識別訓練や合同作戦能力向上にも力点を置くという。特にインドは、米国の空中打撃能力と戦術を知ることに主眼点を置く模様だ。

▲ライバル戦闘機の史上初の対決〓今回の訓練の最大関心事は、ロシアが米国の主力戦闘機F15Cを撃破するために作ったスホーイ30MKIが姿を現わすという点。スホーイ30MKIは、超低空の飛行能力や機体装甲の防護、ステルス性能などでF15Cを凌ぐというのが軍事専門家の見解だ。

スホーイ30MKIの演習参加は、米国の強い要請によって実施された。この戦闘機はインドだけでなく、インドネシア、マレーシア、ベトナム、中国などのアジア国家の21世紀の空軍主力機に採択される見通しであり、米国は今回の訓練を通じて、スホーイ30MKIの性能を把握する考えだ。

このため、インド空軍と国防部では、「潜在敵国」の米国に自国の戦闘機の性能を公開することに反対する意見が多く、内部で激しい論議が起ったという。インドは01年にロシアから50機のスホーイ30MKIの購買契約をし、これまでに28機を購入、今後140機を技術導入方式で生産する計画だ。

▲西南亜の軍事戦略の変化〓今回の演習は、西南アジアで2国間の戦略的利益が合致したことにより実施されるというのが軍事専門家の分析だ。米国は、経済力と軍事力が大きくなりつつあるインドを引き入れる必要があり、インドも米国との関係を円滑にすることで、国際地位の向上と周辺安保環境の改善を狙っている。

パキスタンは、今回の訓練が自国の核兵器投下能力を阻止するためのものだとして、非難している。



yshwang@donga.com