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李承鎏の空振り、「わざと?」「実力?」

李承鎏の空振り、「わざと?」「実力?」

Posted March. 15, 2004 22:54,   

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30打数8安打(0.267)に三振が14個。日本プロ野球10試合に出場した李承鎏(イ・スンヨブ、28、ロッテマリンズ)の打撃成績表だ。

本塁打2本に6打点を挙げたものの、一番目を引く記録はやはり三振だ。打席の半分ぐらいを三振が占めている。それも14三振のうち、空振り三振が13個。14日の西武ライオンズ戦では3打席連続三振(松坂大輔から2個)で退いた。

しかし、李承鎏は三振の数が多いことに対して何ともない様子だ。李は「よくやられた。三振をたくさん喫すればさらに勉強することになるだろう。これまでプレーしてみた結果、打てない球だとは思わない」と自信を示した。

李が最近連続三振を喫すると、韓国特派員と日本記者たちの間では「本当の弱点を隠すために、手を抜いているのではないか」という疑問を提起する声もあった。通訳官の李トンフン氏も「一番よく受ける質問だ。承鎏さんはその都度、『実力がないため打てないだけ』ときっぱり言う」と伝えた。

オープン戦とは言え、日本の投手らに徹底的に翻弄されているのは憂慮せざるを得ないところだ。李承鎏は、「レギュラシーズンでは変わる」と話しているが、レギュラシーズンに入ると、日本の投手らがこれまでより2、3倍精巧で早いボールを投げるからだ。

日本野球に詳しい金星根(キム・ソングン)元LG監督は、李承鎏が適応に苦労しているのは「狙いの混乱」のためだと分析した。金元監督は、「李承鎏は相手投手のくせとボールの組み合わせをみて狙い打つ打者だ。しかし、直球を待っているとき、変化球を投げられ、内角を狙っているのに外角が入ってくるから気が散るしかない。打撃パターンをすべて変えなければならない。狙いもケースバイケースで変化を与えなければならない」と指摘した。

李承鎏も、「ボールカウント1ストライキ3ボールで逆に変化球を狙ったが、直球を投げられた」とし、戸惑いを訴えている。14日に松坂と正面対決した後も「3球目まで外角だったので内角を狙ったが、また外角が入った」と舌を巻いた。相手が何を投げるか、どんなコースで来るかまだカンをつかんでいないという話だ。

金星根元LG監督は、「レギュラシーズンでは今よりもっと大変になるだろう」とし、悲観的な見通しを示している。反面、李承鎏は「この先進む道が険しい。時がくれば私がやられた分、全部返してやる」と言い切った。その「時」がいつなのか知りたい。



金相洙 ssoo@donga.com