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爆発事件、金総書記の「訪中構想」に影響か

爆発事件、金総書記の「訪中構想」に影響か

Posted April. 23, 2004 22:57,   

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22日に北朝鮮の平安北道龍川郡(ピョンアンプクト、ヨンチョングン)の龍川駅で起きた列車爆発事故は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の「訪中構想」と北朝鮮核交渉にも直接・間接的に影響を及ぼすとみられている。

予断はできないが、朝鮮中央放送が23日、金総書記の中国訪問(19〜22日)について「朝中関係の新しい里程標を設ける画期的な契機になった」と評価したことを見れば、金総書記は訪中の成果を土台に何らかの構想をしていることが間違いないと、専門家たちは分析した。そして、この構想は、経済改革と北朝鮮核問題に集中するということだ。

米国務省が龍川駅の列車爆発事故後、異例的に即時に反応を示し、人道的支援の意思を明らかにしたことも、そのような動きを看破したためだという観測も少なくない。

▲米国務省の異例的反応〓バウチャー国務省報道官は22日(現地時間)の定例会見で、龍川駅の列車爆発事故に対する記者たちの質問に「異例的に誠実に」答えた。

同報道官は「米国は、同事故で非常に多くの死傷者が発生したという報道を見た」とし「本当に悲しいことであり、誰であれ傷ついた人たちには同情を禁じ得ない」と話した。さらに記者の「米国はどのような支援ができるか」という質問に、「特に何が提供できるのか分からないが、米国は北朝鮮住民の人道主義的な必要に対して、支援する用意がある」と答えた。

特に「米朝関係の性格上、この状況で支援が難しいのではないか」という質問に対しては、「米国側に北朝鮮の人道的必要性に対する支援には障害がない」と答えた。

▲人道的支援と北朝鮮核交渉〓ジェイムズ・レイニ元駐韓米大使が同日、フォックス・ニュースと行なったインタビュー内容を見れば、バウチャー報道官の反応がいかなる脈絡から出たものか見当がつく。

レイニ元大使は、「米国が北朝鮮に率直な人道的、医療的支援を提案し、北朝鮮がどう出るかを見る時だと思う」と話した。

人道的支援を通じて「率直な対話チャンネル」を作れば、北朝鮮が米国の要求(CVID、完全かつ検証可能で不可逆的な核計画の破棄)に対してどのような考えを持っているのか推測できるということだ。

ワシントンのある外交筋は、「金総書記は北京で、中国指導部からチェイニー米副大統領の具体的なメッセージを伝え聞いた」とし、「金総書記は、爆発事故を収拾しながら、いろいろと考えただろう」と話した。

▲注目される金正日構想〓爆発事故の影響は、中国訪問を終えて経済改革に力を入れようとする金総書記の国政運営の方向に少なからぬ影響を及ぼすことは明らかだ。

龍川地域は、新義州(シンウィジュ)と隣接する物流、特にエネルギー需給の中心地であるだけに、直ちに経済改革の動力づくりに支障が生ずる。金総書記の新義州特区構想にも、直撃弾を与えたことになる。

中国政府は金総書記の訪問を控え、楊斌・前新義州特区行政長官の遼寧省荷蘭村花卉団地に対する規制を解除したという。新義州特区の再稼動に対する金総書記の関心をうかがうことができる。金総書記は、単なる爆発事故収拾に止まらず、訪中結果と経済改革推進まで考慮に入れて構想する可能性があるというのが、北朝鮮専門家の観測だ。



金影植 權順澤  spear@donga.com maypole@donga.com