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ガン検査の周期、種類—年齢別に細分化すべき

ガン検査の周期、種類—年齢別に細分化すべき

Posted April. 26, 2004 23:23,   

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▲頻繁すぎるがん検査〓米国、カナダ、日本と比較した際、韓国のガン検査周期は短い方だ。

蔚山(ウルサン)大学医学部のソウル峨山(アサン)病院家庭医学部の金ヨンシク教授は同月初め、大韓診断検査医学会の春季セミナーで発表した「生涯健康管理」の論文で、このように述べた。同論文によると、特に乳ガンと子宮頸部ガンなど、女性ガンでこのような現象が目立っている。

東亜(トンア)日報の取材チームが調査したところ、多くの病院で乳ガンは6ヵ月、子宮頸部ガンは1年ごとに検査を受けるようにすすめている。

金教授によると、ガンは発病率が高まる時点から検査周期を決める。例えば、飲みすぎと飲酒の回数が多い韓国では、胃ガンと肝臓ガンを5大ガンと位置づけ、30〜40歳以降定期的に検査を受けるようにしている。しかし、飲酒文化があまり進んでいない米国とカナダ、日本では最初から検査周期さえ決めずにいる。

頻繁なガンの検査は、医療費用を増やす。効果も裏付けられていない高価なガン検査がはやっているわけだ。陽電子断層撮影(PET)など、数百万ウォン台のガン検査機器が「あらゆるガンを捕まえられる」と間違って理解されているのも、このような傾向と無縁ではない。

また、頻繁なガン検査は健康に対する不安と無頓着を同時に膨らませる。ある人はたった一度検査を欠かしても「検査のタイミングを逃したのでは」と心配する。ところが、頻繁に検査を受け、そのつど「別状ない」という判定に聞きなれれば、それが中高年以降の健康過信につながり、かえって健康検診を怠ることになりかねない。

▲いつ検査を受けるべきか〓国立ガンセンターをはじめ、大部分の病院が公式に採択しているのは政府の「標準検診勧告案」だ。しかし、これについての反論も根強い。大韓家庭医学会は、ガン検診を発病率によって年齢別に細分化することを提案している。

胃ガンの場合、現在政府の勧告案は、男女ともに40歳から2年ごとに検査を受けるようにしている。それに対し、大韓家庭医学会は、女性の場合50歳から2年ごとに検査を受けても十分間に合うという立場だ。

肝臓ガンの検査も同じだ。大韓家庭医学会は、男性30歳、女性40歳からになっている政府勧告案よりそれぞれ10年を延ばした40歳と50歳から検査を受けることを提案している。

乳ガンの場合、大韓家庭医学会は50歳以降に発病率が低下するということを考慮し、従来の2年から3年ごとに検査時期を遅らせることを提案している。また、子宮ガンも先進国のように3年ごとに検査を受けることをすすめている。

要するに、いまだにガン検査周期の仕組みが完全に構築されているわけではない。そのため、現在までは臨床経験により、ガンごとに定められた検査周期に従うのが一番だ。



金相勳  corekim@donga.com