Go to contents

子供の「おねしょ」を直すには

Posted May. 09, 2004 22:57,   

한국어

▲水分摂取は日中に〓一般に、子供の膀胱の容積は「年齢+2」に30ccを掛けると算出できる。つまり、8歳児の場合、300cc程度が我慢できる膀胱の容積となる。しかし、寝小便をする8歳児は、膀胱に100ccの尿が溜まっただけでも、我慢ができない。したがって、寝小便をする子には、昼間に水をたくさん飲ませ、夜は控えるようにするのが大切。

ムン教授は「放課後、一日平均1つ以上、週3つ以上の学習塾や稽古に通う子供は、ほとんど7時以降に帰宅する」としながら「この子供たちは、主に昼間には水を飲まない代り、寝る前に水を飲む傾向がある」と語った。

寝小便をする子供の治療を効果的に行うには、学校や放課後の課外活動の途中でも、水筒などを用意して昼間のうちに十分水を飲ませるようにすること。

また、夕食の時間が早すぎたり、あるいは遅すぎても、夜中に水をたくさん飲むようになる。午後6、7時までが適当。夕食後に飲む水の量は、体重35キロ以下は60ミリ、35〜45キロは90ミリ、45キロ以上は120ミリ程度が適量。

▲生活習慣を直す〓おねしょをしたからと言って叱ると、子供の不安はさらに募るばかり。このため、わざと水を少なく飲むようになり、トイレに行く回数が減ってしまう。そうすると、寝ているうちに昼間の緊張が緩んでしまい、漏らしてしまう悪循環が続くようになる。

兄弟や同じ年頃の中で「誰々はそんなことないのに、どうしておまえだけが…」という叱り方も禁物。子供を楽な気持ちにさせることだ。子供にも、おねしょをするのは自分だけではなく、ほかにも多いということを言って聞かせるようにする。

お布団におねしょをした日はいつなのか、日記を付けさせるのも大事だ。これで、夜遅く食べ物や水を飲んだことや、疲れていたことなどが分かる。炭酸飲料やアイスクリーム、チョコレートなど、利尿や渇きを引起こす食品は避けるようにする。

▲最新の治療法〓夜の間、尿の生成量を減らす抗利尿ホルモンと、睡眠中におねしょをすると警報が鳴る、夜間警報機が代表的な治療法。膀胱の容積を増やす抗コリン剤も使われる。

成均館(ソンギュングァン)大学医科大学・三星(サムスン)ソウル病院泌尿器科の朴グァニョン教授は「最近は、同じ寝小便患者でも、治療に対し反応が異なるケースが多い」としながら「抗利尿ホルモンと抗コリン剤、あるいは一つ以上の薬物に警報機を組合わせるなどの、複合治療を行うのが治療の傾向だ」と話した。

もしも、従来の治療法でも効果が見当たらず、膀胱の容積が少ない場合には、膀胱の容積を増やす体外磁気場を用いた物理治療が試みられている。



李眞漢 likeday@donga.com