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緑茶を一杯、健康に二杯

Posted May. 16, 2004 23:15,   

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高麗(コリョ)時代は茶の黄金期だった。茶は貴族や平民の区別なく愛された。茶を扱う官庁の「茶房」、茶を栽培する「茶所村」、民衆のための「茶店」、旅人のための「茶院」が盛況を成した。

朝鮮(チョソン)時代は茶の受難時代だった。「崇儒抑仏」政策で茶を栽培する寺院が急減し、すべての冠婚葬祭では茶の代わりに酒が使われた。しかし、茶に対する愛情は冷めなかった。秋史(チュサ)金正喜(キム・ジョンヒ)は茶を思う詩を詠み、丁若饁(チョン・ヤギョン)は号を茶山とした。

数百年が経ったいま、我々は毎年1人当り80gの茶を飲む。5月、南方の茶畑は茶摘みの繁忙期だ。緑茶一杯飲みながら、健康を味わうのはどうだろう。

▲ダイエットと美容に効果〓まず、緑茶はカロリーが低い。緑茶1杯は約1カロリーだ。コーラ1缶は130カロリーを超える。

緑茶の渋みを出すカテキン成分が、脂肪を分解して栄養分の吸収を防ぐ。このため、食後に緑茶を飲めば、脂肪の堆積を多少とも防ぐことができる。まさに緑茶ダイエットである。

カテキンは、肌を引き締め、老化を抑制する。ソウル大学病院のチョン・ジンホ教授チームの研究結果によると、毎週3回6週間に渡って緑茶抽出物を塗った70代老人の臀部の肌が、若者のように引き締まった。

このほかにも、緑茶には肌にハリを与え、美白效果があるビタミンA、C、B2、トコフェロールが豊富だ。

▲緑茶の医学〓緑茶の抗ガン效果は、数回に渡って立証されている。米国健康財団のジョン・ワイジャック博士は、「緑茶を毎日6杯飲めば、ガンを予防することができる」と明らかにした。

ソウル・アサン病院の診断検査医学科のミン・ウォンギ教授チームが、喫煙者20人に緑茶150mlを1日4回、4週間飲ませた結果、コレステロールの数値が下がった。環境ホルモン除去にも緑茶は効果がある。

最近は、アレルギーを抑制するという主張も出ている。酒と茶を一緒に飲めば、二日酔いの解消に役立つ。カフェイン成分が利尿作用を促進させて、ビタミンCが二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドを分解するためだ。

▲效果の高い利用法〓ティーバッグは便利だが、栄養は茶葉には及ばない。専門家らは、70℃の湯に茶の葉を3分程度寝かせた時、味が最高になると言う。それ以上時間を置けば渋みが増すそうだ。

健康を望むなら、高温で長く寝かせる。70℃の湯で3分間寝かせた時に溶けるカテキンの量は50%に過ぎないからだ。飲んだ後の茶殻を10分ほど湯につけて、毎日2回2週間ほど洗顔すると、にきびの治療にもいいという。

緑茶の副作用は、これといってない。ただ、胃腸が弱い人や、貧血の患者、骨粗しょう症の患者は1日に2、3杯が適当だ。

(協力=三星ソウル病院成形外科のオ・ガプソン教授、健康医学センターの李ソンヒ課長、(株)太平洋技術研究員緑茶研究チームのソ・ソン研究員)



金相勳  corekim@donga.com