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差別に泣く「大韓民国1%」…問われる国内の国際化

差別に泣く「大韓民国1%」…問われる国内の国際化

Posted July. 04, 2004 23:02,   

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「先日、風邪を引き、病院で簡単な治療を受けたが、診療費が10万ウォン以上もかかった。韓国人はそんなにかからないようなのに、外国人なので高いのか」。

先月29日午後2時、ソウル市庁本館と隣り合っているソウル外国人総合支援センター。

ある40代の米国人があきれた表情で、訴え始めた。

約30分後、こちらに近づいてきたある白人女性は、「英語学院講師で2年間ソウルに滞在し、帰国しようと考えているが、韓国人院長がこれまでの税金納付証明書をくれない」と訴えた。

現在、法務部から公式に外国人登録証を受けて韓国に滞在している外国人は約27万人。外国人登録されていない在韓米軍とその家族、不法滞在者まで含めれば、国内居住外国人の数は、韓国の全人口の1%を超えるものと推定される。

しかし「国際化時代」に不相応にも、韓国に居住する外国人たちの生活環境は、非常に劣悪なのが実情だ。

▲急増する外国人苦情〓彼らのように、支援センターを直接訪れる外国人は、1日平均10〜15人。電話や電子メールを利用した相談まで処理すると、カウンセラーたちは毎日クタクタになる程だ。

支援センターのチーム長、チェ・ビョンフン氏は、「昨年6月までは投資相談だけ受けていたが、それからは生活相談も受けており、問い合わせの件数がますます増えている」と話した。

昨年、同支援センターに寄せられた外国人の相談件数は、計1196件。02年(506件)に比べて、なんと2倍以上も増加した。今年に入ってからも、昨年5月までの相談件数だけで789件。このうち、投資相談を除く70〜80%が一般の生活苦情だ。

大韓貿易投資振興公社(KOTRA)インベストコリアが3月に設けた「外国人生活環境改善5ヵ年計画」には、外国人たちの苦情事項が102種類も明記されている。

教育や住居、医療、交通、出入国、インターネット利用など、全般的な生活が問題点に指摘された。異質な韓国の制度と慣習のために生ずる不便もあるが、慣行である「敷金(2年分の家賃を保証金のように支払うこと)」のように、外国人という理由だけで受ける差別もかなり多い。

韓国に居住する外国人たちは、「韓国が外に出る国際化はある程度実現したかも知れないが、外国人を中に包容する国際化は、まだまだだ」と話している。

▲解決は「山超え山」〓ソウル市は00年から、この問題を改善するために居住外国人たちを招待して、不満事項を聞いている。また、一部の地方自治体でも、届け出センターを開設・運営している。

しかし、不便事項がなかなか改善されないうえ、地方の場合は、届け出センターの大半が広報不足で、殆どその役割を果たせていないのが実情。

ソウル市国際協力課の関係者は、「ビザや交通、教育、環境問題など、常に登場する苦情事項が関連部処の非協力と消極的な態度で解決されないまま、毎年同様の不満が届けられる」と打ち明けた。



兪載東 申水晶 jarrett@donga.com crystal@donga.com