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漢字の混ざった童話が売れ行き好調

Posted July. 12, 2004 22:35,   

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「みんな、この真理をわすれちゃったんだ。でも、きみは絶対わすれないで。きみがかいならしたものには、永遠に責任をとるんだ…」(「星の王子さま」から)

「ありくん、ぼくのことはしんぱいするなって。ぼくは、世界でおんがくが一番すきなのさ」

(「イソップ物語」から)

1960年代の童話かって?実は、この「(ハングルに)漢字表記の混ざった」本は、最近出版された子供向けの童話。「子供向けの本に漢字はだめ」という固定観念を捨て、本文中にハングルの読み仮名もつけずに漢字を使っている。

教保(キョボ)文庫で児童書コーナーを担当している、イ・ミギョン課長は「漢字を混用した『イソップ物語』の場合、先週から書店に並べましたが、口コミだけで1日に15冊ほど売れているほど、読者の反応がとても早い」と話している。

現在、書店で販売されている「漢字混用童話」は、「イソップ物語」「タルムード」「不思議の国のアリス」「星の王子さま」の4冊。全て「漢字でもう一度読む名作」(クンナ出版)シリーズだ。この4冊は、読む子供の年齢によって、出てくる漢字のレベルが違う。幼稚園児から小学校低学年向けの「イソップ物語」には漢字検定試験で7級レベルの漢字、小学校高学年向けの「星の王子さま」には5級レベルの漢字を本文中に使用した。

小学校3,4年生の姉妹がいる主婦、パク・ファスク(38・京畿軍浦市)さんは「漢字の勉強を別途にするより、文脈の中で自然に覚える方がいいと思って、毎日『タルムード』を1話ずつ読ませています」と言う。

漢字混用童話の登場と人気は、漫画「魔法千字文」など、子供向けの漢字学習書が人気を得ているのと同じ流れだ。これは近年、中国経済圏の成長によって漢字や中国語への関心が高まり、幼い頃から漢字を教えようとする親が増えていることを反映しているものと見られる。



康秀珍 sjkang@donga.com