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北朝鮮のNLL侵犯、韓国海軍の虚偽報告だった

北朝鮮のNLL侵犯、韓国海軍の虚偽報告だった

Posted July. 16, 2004 22:42,   

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韓国海軍が、14日に西海(ソヘ、黄海)上で北方境界線(NLL)を越えて韓国側に進入したとされた北朝鮮警備艇から、当時の状況を説明する無線連絡を受けていながらも、これを上部に報告せず警告射撃を行ったことが明らかになった。

さらに北朝鮮は、当時NLLを侵犯した船が北朝鮮の船ではなく「中国漁船」であることを韓国側に無線で連絡していたことが明らかになり、波紋がさらに広がっている。

これと関連して、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は16日、国家安全保障会議(NSC)常任委員会からこのような事実について報告を受け、真相を徹底的に調査するように鉠永吉(チョ・ヨンギル)国防部長官に指示した。

国防部の南大連(ナム・デヨン)報道官は、同日午後に緊急会見を開き、「昨日(15日)午後、北朝鮮から『我々(北朝鮮側)が呼び出しをしたが、韓国側が応答しなかった』という内容の書信を受けた」ことを明らかにした。

国防部によると、北朝鮮警備艇は14日、「今(韓国側に)進入している船は、我々(北朝鮮側)の漁船ではなく、中国漁船だ」という内容を韓国艦艇に3度に渡って無線送信し、韓国艦艇はこれを正確に受信したという。

国防部は16日、「北朝鮮の警備艇がNLLを侵犯し、韓国軍がスピーカーで3度警告したが、北朝鮮側は応答せず、韓国艦艇が2発の警告射撃をすると、14分後に引き返した」と発表した。

南報道官は、「現在までに分かっているところでは、西海第2艦隊司令部が、海軍作戦司令部には(北朝鮮の無線呼び出し)事実を報告したが、同時に報告することになっている合同参謀本部に対しては報告漏れがあったことが分かった」と話した。

南報道官は、「国防部は、今回の事態が発生したことに対して国民に謝罪し、調査が終わり次第、その結果を伝える」と話した。

国防部は同日、国防部や国家情報院などで構成された合同調査団(団長、朴チョンジョ国防部動員局長・陸軍少将)を第2艦隊に送り、事実関係の調査を始めた。国防部は、調査結果が明らかになり次第、関連者を厳重に問責する方針だ。

14日、北朝鮮警備艇は、韓国海軍艦艇と6マイルの距離にあったが、当時海上の気象状態が良くなく、肉眼の視程は3マイルに過ぎなかったとされる。このため、海軍がNLLを越えて進入した中国漁船を北朝鮮警備艇と勘違いした可能性が、軍の一角で提起されている。

北朝鮮側は19日に開かれる南北将官級軍事会談・実務代表接触で、今回の事件に対して韓国側に抗議するものとみられる。



崔虎元 bestiger@donga.com