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フィリピン軍の撤退はテロリストの勝利 米紙報道

フィリピン軍の撤退はテロリストの勝利 米紙報道

Posted July. 20, 2004 22:46,   

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19付の米紙ニューヨークタイムズは、フィリピンは自国の人質を釈放させるためイラクから軍を撤退することで、テロ組織に勝利を与えたとし、同国を批判した。同紙は社説で「アロヨ・フィリピン大統領が急いでテロ組織の要求に応じたことは、同盟諸国はもちろん、誘拐犯らさえも失望しただろう」とし「人の命を救おうというのは納得できるが、フィリピンの屈服は、イラクに滞在する全ての外国人の危険をさらに高める結果をもたらしただけ」だと指摘した。

社説は「軍撤退の決定が、短期的には同国内で効果を発揮するかもしれないが、フィリピン国内のテロや数百万人にのぼる同国の海外派遣労働者を考慮した場合、長期的には災難になり得る」と、警告の意を示した。

ニューヨークタイムズは「スペインと一部ラテンアメリカ諸国も撤退したが、フィリピンのようにテロ組織の要求に応じた形ではなかった」とし「軍撤退の決定自体ではなく、テロ組織の脅迫に屈服したことがさらに問題だ」と指摘した。フィリピンは19日、イラクから自国兵力を完全に撤退させ、これによって人質は20日、解放された。



洪權憙 konihong@donga.com