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アジア杯決勝戦、日本人観客に注意喚起

Posted August. 06, 2004 22:08,   

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▼中国〓孔泉・外務省スポークスマンは4日、中国のサッカーファンたちに「文明的観戦」を求めた。中国メディアも秩序維持を訴えている。

中国青年報は、「我々は日本を見るが、世界は我々を見ている」という社説で、「日本が過去を謝罪しないからといって、我々が好ましくない行動をしては、世界は我々を礼儀もなくスポーツ精神にも欠けた民族だと考えるだろう」と、自制を訴えた。

しかし、中国のあるネティズンは、「今回の決勝戦は単純なサッカーの試合ではなく、決して負けることのできない戦争だ」とし、「過去日本に占領された北京で再び日本に負けたなら、首都に対する冒涜だ」と興奮した。また他のネティズンも、「中国は常に寛容であったが、日本は過去に対して全く反省していない」と述べ、「勝利だけが復しゅうの道だ」と声を荒げた。

試合会場には約6000人の警察官が配置され、約2000人の日本人観客は中国人観客と隔離され、警察官1000人が取り囲む予定だ。

決勝戦の入場券は売り切れ状態。4万3000枚の入場券のうち、200元(約3万ウォン)の一般席は販売初日の4日に完売し、ダフ屋は同チケットを販売価格4倍の800元(約12万ウォン)で売っている。

一方、中国人ハッカー約1900人が集団で日本の首相室や厚生省、靖国神社などのホームページを1日から5日間に渡って攻撃したと、香港文匯報が報じた。今回のサイバー攻撃は、先月25日に日本人ハッカーが、両国が領土を主張している「釣魚島(尖閣諸島)」保護連合会のホームページに侵入して、データを盗んだことに対する仕返しだったと同紙は伝えた。

▼日本〓日本政府とメディアは、決勝戦を控えた中国人の反応を、中国に滞在中の日本人全体に対する脅威と受け止めている。

在中日本大使館はホームページに、「興味本位で中国群衆に近づかない」、「試合会場以外では日本代表ユニホームを着ないように」という注意を喚起した。

日本政府は、今回の事態が他の国にも波及することを憂慮して、中国政府や中国サッカーファンを刺激するような表現は慎んでいる。

毎日新聞は6日、中国人観客の日本選手に対するブーイングを「反日教育と愛国主義教育の産物」と分析した。また今回の事態の原因を、中国の「排他的民族主義」のためだと指摘した。

テレビ放送局も、5日にひき続き6日にも、中国のサッカーファンのブーイングが日本人に対する暴力事態につながるかのように、興味本位で報道した。

5日、与党自民党議員の会合では、「中国には言うべきことを言ってこそ效果がある」、「今回の事件は、中国政府の反日教育の影響だ」、「不測の事態が生じれば、戦後築いてきた両国の友好関係が振り出しに戻る」などの強硬対応を促す発言が出たという。



黃有成 yshwang@donga.com hanscho@donga.com